伊東温泉 完全ガイド|泉質・観光・グルメ・アクセスを徹底解説【2026年最新】

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伊豆半島の東海岸に位置する伊東温泉は、全国でも屈指の湧出量を誇る温泉地です。毎分約34,000リットルという圧倒的な湯量は全国第3位。源泉かけ流しの宿が多く、「本物の温泉」を求める方に根強い人気があります。この記事では、伊豆長岡温泉の旅館「富嶽はなぶさ」のスタッフが、伊東温泉の泉質・歴史・観光スポット・グルメ・アクセスを網羅的に解説します。

伊東温泉とは

伊東温泉は静岡県伊東市に位置し、相模灘に面した温泉リゾートです。平安時代にはすでに温泉の存在が知られていたとされ、江戸時代には徳川家光に献上湯が届けられた記録も残っています。現在は約780本の源泉を持ち、毎分約34,000リットルという日本有数の湧出量を誇ります。

温泉街は伊東駅を中心に広がり、海沿いのリゾートホテルから山間の静かな旅館まで、多彩な宿泊施設が揃っています。東京から特急踊り子号で約1時間40分というアクセスの良さも魅力のひとつです。

基本情報

所在地 静岡県伊東市
泉質 単純泉・塩化物泉・硫酸塩泉(源泉により異なる)
源泉数 約780本
湧出量 毎分 約34,000リットル(全国第3位)
源泉温度 約25〜68度
最寄り駅 JR伊東線 伊東駅
東京からの所要時間 特急踊り子号 約1時間40分 / 在来線 約2時間

伊東温泉の3つの特徴

圧倒的な湧出量

伊東温泉の最大の特徴は、その湧出量の豊富さです。毎分約34,000リットルという数字は、別府温泉、湯布院温泉に次ぐ全国第3位。この豊富な湯量のおかげで、多くの宿が源泉かけ流しを実現しています。循環ろ過ではない、新鮮な温泉を楽しめるのは伊東温泉ならではの贅沢です。

多彩な泉質

約780本もの源泉があるため、エリアや宿によって泉質が異なるのも伊東温泉の面白さ。単純泉、塩化物泉、硫酸塩泉など、さまざまな泉質を楽しめます。「湯めぐり」をして泉質の違いを体感するのも、伊東温泉の楽しみ方のひとつです。

海と山の両方が楽しめるロケーション

相模灘に面した海沿いのエリアと、大室山や一碧湖がある山側のエリア。伊東温泉は海と山の両方の魅力を持つ温泉地です。海水浴やマリンスポーツ、山のハイキングや自然散策など、温泉以外のアクティビティも充実しています。

伊東温泉の歴史

古代から中世

伊東温泉の歴史は古く、平安時代の文献にはすでに温泉の記述が見られます。鎌倉時代には、伊東を治めていた伊東氏がこの地の温泉を利用していたとされています。伊東氏は源頼朝とも深い関わりを持つ豪族で、伊東市内には伊東氏ゆかりの史跡が数多く残されています。

伊東祐親と源頼朝

伊東氏の当主・伊東祐親(いとうすけちか)は、伊豆に流された源頼朝の監視役を務めていました。しかし、祐親の娘・八重姫と頼朝が恋仲になるという事件が起こり、祐親は激怒。この出来事は後に大河ドラマでも描かれ、伊東温泉の歴史的な知名度を高めました。

江戸時代

江戸時代には、3代将軍徳川家光に伊東の温泉が献上されたという記録が残っています。「御汲湯(おくみゆ)」として江戸城まで運ばれた温泉は、将軍の健康維持に役立てられました。この逸話は熱海温泉の御汲湯と並んで有名で、伊東温泉の質の高さを物語っています。

また、江戸時代後期には按針(あんじん)こと三浦按針(ウィリアム・アダムス)が伊東で日本初の洋式帆船を建造したことでも知られています。伊東市内には按針にちなんだ「按針祭」が毎年開催されています。

近代以降

明治以降、鉄道の開通とともに伊東温泉は東京からの保養地として発展しました。大正から昭和にかけては多くの文豪や芸術家が伊東を訪れ、創作活動の拠点としました。川端康成は伊東で「伊豆の踊子」の着想を得たとされ、伊東市内には川端康成ゆかりのスポットも残されています。

戦後は団体旅行ブームに乗って大型ホテルが建設され、伊豆を代表する温泉リゾートとして全国的な知名度を獲得。現在は個人旅行やカップル旅行の需要に応える小規模な高級旅館も増え、多様な旅行スタイルに対応しています。

伊東温泉の泉質と効能

主な泉質

伊東温泉は源泉数が約780本と非常に多いため、エリアや施設によって泉質が異なります。主な泉質は以下の3タイプです。

泉質 特徴 主な効能 分布エリア
単純泉 刺激が少なく万人向け。リラックス効果が高い 自律神経不安定症、不眠症、疲労回復 市内全域に広く分布
塩化物泉 塩分を含み保温効果が高い。湯冷めしにくい 冷え性、筋肉痛、関節痛、切り傷 海沿いのエリアに多い
硫酸塩泉 肌に潤いを与える。動脈硬化予防にも 動脈硬化、切り傷、やけど、慢性皮膚病 一部の源泉

他の伊豆の温泉地との比較

温泉地 主な泉質 湧出量(毎分) 特徴
伊東温泉 単純泉・塩化物泉 約34,000L 湧出量が豊富。源泉かけ流しの宿が多い
熱海温泉 塩化物泉・硫酸塩泉 約18,000L 泉質が多彩。保温効果が高い
伊豆長岡温泉 アルカリ性単純泉 約3,700L 美肌の湯。肌にやさしい
修善寺温泉 アルカリ性単純泉 非公開 歴史ある風情。肌にやさしい

伊東温泉の強みは、なんといっても湧出量の豊富さ。これだけの湯量があるからこそ、多くの宿で源泉かけ流しが実現でき、新鮮な温泉を楽しめるのです。「温泉の質」にこだわる方には、伊東温泉は最適な選択肢と言えるでしょう。

伊東温泉の湯めぐり

伊東市内には共同浴場(外湯)がいくつか残されており、地元の人々と一緒に温泉を楽しむことができます。観光客向けの大型施設とは異なる、素朴で飾らない温泉文化を体験できるのが共同浴場の魅力です。

主な共同浴場

施設名 特徴 料金
松原大黒天神の湯 伊東駅から徒歩圏内。地元民に愛される共同浴場 300円
子持湯 住宅街の中にある小さな共同浴場。素朴な雰囲気 200円
湯川第一浴場 湯川エリアの共同浴場。源泉かけ流し 250円

共同浴場利用の注意点

共同浴場は地元の方々の生活の場でもあります。マナーを守り、静かに利用しましょう。石鹸やシャンプーが備え付けられていない場合が多いため、持参するか、事前に確認してください。また、営業時間が限られている施設もあるため、訪問前に最新情報を確認することをおすすめします。

伊東温泉の観光スポット

大室山(おおむろやま)

伊東市のシンボルとも言える大室山は、標高580mのお椀型をした火山。約4,000年前の噴火で形成された美しいシルエットは、伊豆高原のランドマークとして親しまれています。

山頂へはリフトで約6分。山頂には直径300m、深さ70mの噴火口跡があり、その縁を一周する「お鉢めぐり」(約20分)では、360度の大パノラマを楽しめます。富士山、相模灘、天城連山、伊豆七島まで見渡せる眺望は圧巻です。

毎年2月の第2日曜日に行われる「山焼き」は、大室山の風物詩。山全体が炎に包まれる光景は壮観で、多くの見物客が訪れます。山焼きの後、春には一面の新緑に覆われ、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。

所在地 静岡県伊東市富戸先原1317-5
リフト料金 大人(往復)1,000円 / 小人(往復)500円
営業時間 9:00〜17:15(季節により変動)
所要時間 リフト往復+お鉢めぐりで約1時間
アクセス 伊東駅からバス約35分「シャボテン公園」下車

伊豆シャボテン動物公園

大室山のふもとに位置する伊豆シャボテン動物公園は、約1,500種のサボテンと多肉植物、約140種の動物を飼育する人気スポットです。

最大の見どころは、冬季限定の「カピバラの露天風呂」。温泉に浸かるカピバラの姿は、SNSでも大きな話題を呼んでいます。元祖「カピバラ温泉」として、全国のカピバラ温泉ブームの火付け役となった施設です。

園内では動物との距離が非常に近く、カピバラやリスザル、クジャクなどが放し飼いにされているエリアもあります。子どもから大人まで楽しめる、伊東観光の定番スポットです。

所在地 静岡県伊東市富戸1317-13
入園料 大人 2,600円 / 小学生 1,300円 / 幼児(4歳以上)700円
営業時間 9:30〜17:00(季節により変動)
所要時間 約2〜3時間
カピバラ露天風呂 例年11月下旬〜4月上旬

一碧湖(いっぺきこ)

「伊豆の瞳」とも呼ばれる一碧湖は、約10万年前の噴火でできた火口湖です。周囲約4kmの湖畔には遊歩道が整備されており、四季折々の自然を楽しみながら散策できます。

特に秋の紅葉シーズンは、湖面に映る紅葉が美しく、多くのカメラマンが訪れます。春の新緑、夏の深い緑、冬の静寂と、どの季節に訪れても異なる表情を見せてくれる癒しのスポットです。

湖畔にはボート乗り場もあり、手漕ぎボートやスワンボートで湖上散歩を楽しむこともできます。釣り(ブラックバス、ヘラブナ)も人気です。

所在地 静岡県伊東市吉田
料金 散策無料 / ボート 1,500円〜
一周の所要時間 徒歩約1時間
アクセス 伊東駅からバス約25分

城ヶ崎海岸

約4,000年前の大室山の噴火で流れ出た溶岩が、海に達して形成されたリアス式海岸。断崖絶壁が約9kmにわたって続く迫力ある景観は、伊豆を代表する絶景スポットです。

最大の見どころは、高さ約23m、長さ約48mの「門脇つり橋」。断崖の上に架けられたつり橋からは、眼下に打ち寄せる波と、切り立った岩壁の迫力ある景色を楽しめます。スリル満点ですが、しっかりとした構造なので安心して渡れます。

海岸沿いには「城ヶ崎ピクニカルコース」「城ヶ崎自然研究路」の2つの遊歩道が整備されており、溶岩が作り出した独特の地形を間近に観察しながらハイキングを楽しめます。

所在地 静岡県伊東市富戸
料金 無料
所要時間 門脇つり橋周辺のみ 約30分 / ピクニカルコース全体 約3時間
アクセス 伊豆急行 城ヶ崎海岸駅から徒歩約25分

その他の観光スポット

東海館

昭和3年(1928年)に建てられた木造3階建ての旅館建築を保存・公開している文化施設。当時の職人技が光る欄間や格天井は見事で、昭和初期の温泉旅館の雰囲気を体感できます。日帰り入浴も可能です(土日祝のみ)。

所在地 静岡県伊東市東松原町12-10
入館料 大人 200円 / 小人 100円
入浴料 大人 500円(土日祝のみ)
アクセス 伊東駅から徒歩約10分

伊東マリンタウン

伊東港に隣接する複合施設。お土産ショップ、レストラン、日帰り温泉「シーサイドスパ」、遊覧船乗り場などが集まっています。伊東観光の起点や、帰りのお土産購入に便利なスポットです。

所在地 静岡県伊東市湯川571-19
営業時間 9:00〜18:00(店舗により異なる)
アクセス 伊東駅から徒歩約13分 / 車で約5分

伊豆高原エリアの美術館・博物館

伊東市南部の伊豆高原エリアには、個性的な美術館や博物館が点在しています。

施設名 特徴 入館料目安
池田20世紀美術館 ピカソ、ダリ、ウォーホルなど20世紀の巨匠の作品を収蔵 大人 1,000円
伊豆テディベアミュージアム 世界中のテディベアを展示。トトロのぬいぐるみ展示も人気 大人 1,500円
伊豆オルゴール館 アンティークオルゴールの演奏を聴ける体験型ミュージアム 大人 900円
怪しい少年少女博物館 昭和レトロな展示物が並ぶユニークな博物館。B級スポットとして人気 大人 1,000円

伊東温泉のグルメ

海鮮

相模灘に面した伊東は、新鮮な海の幸が豊富。特にアジ金目鯛イカサバは伊東を代表する食材です。伊東駅周辺や伊東マリンタウンには海鮮料理店が多く、リーズナブルに新鮮な魚介を楽しめます。

伊東の名物料理

料理名 特徴
うずわ定食 伊東で獲れる「うずわ」(ソウダガツオの一種)を使った郷土料理。たたきや刺身で提供
金目鯛の煮付け 伊豆を代表する高級魚。甘辛い煮汁で煮付けた定番料理
イカメンチ イカのすり身を揚げた伊東のB級グルメ。食べ歩きに最適
ちんちん揚げ 魚のすり身を揚げた伊東版さつま揚げ。名前のインパクトも話題

スイーツ・カフェ

伊東駅前の「キネマ通り」「湯の花通り」には、レトロな雰囲気の商店街が広がり、食べ歩きスポットとしても人気です。温泉まんじゅう、ソフトクリーム、地元のパン屋さんなど、散策しながら楽しめるグルメが充実しています。

伊豆高原エリアには、海を望むおしゃれなカフェも多く、ドライブの途中に立ち寄るのにぴったりです。

伊東の干物

伊東は干物の生産量が日本一とも言われる干物の街。アジの干物を中心に、金目鯛、サバ、カマスなど、さまざまな魚の干物が作られています。

伊東市内には干物の直売店が多数あり、お土産として購入できるほか、その場で焼いて食べられるお店もあります。朝食に焼きたての干物を食べるのは、伊東温泉ならではの贅沢です。

伊東温泉の年間イベント

時期 イベント 内容
2月第2日曜 大室山山焼き 大室山全体を焼く伝統行事。壮観な炎の光景
3月〜4月 伊東桜まつり 松川沿いのソメイヨシノが見頃
7月 按針祭 海の花火大会 三浦按針にちなんだ祭り。伊東最大の花火大会
8月 伊東温泉 箸まつり花火大会 温泉街で開催される夏の風物詩
10月 伊東温泉 湯まつり 温泉の恵みに感謝する祭り。仮装パレードも
11月〜4月 カピバラの露天風呂 伊豆シャボテン動物公園の冬の名物

伊東温泉へのアクセス

電車の場合

出発地 ルート 所要時間 料金目安
東京駅 特急踊り子号(直通) 約1時間40分 約4,000円
東京駅 新幹線で熱海駅 → JR伊東線 約1時間15分 約4,500円
東京駅 JR東海道本線で熱海駅 → JR伊東線 約2時間10分 約2,300円

車の場合

出発地 ルート 所要時間
東京方面 東名高速 → 厚木IC → 小田原厚木道路 → 真鶴道路 → 熱海 → 国道135号 → 伊東 約2時間20分
伊豆長岡温泉 伊豆中央道 → 修善寺 → 冷川IC → 伊東 約40分

伊豆長岡温泉からのアクセス

伊豆長岡温泉から伊東温泉へは、車で約40分。伊豆長岡温泉に宿泊して、日帰りで伊東方面を観光するプランも人気です。大室山、シャボテン公園、城ヶ崎海岸などを巡って、夕方に旅館に戻って温泉を楽しむ、という過ごし方がおすすめです。

伊東温泉 おすすめモデルコース

半日コース(伊東駅周辺)

時間 スポット 所要時間
10:00 東海館(見学・入浴) 約1時間
11:15 キネマ通り・湯の花通り散策 約30分
12:00 伊東駅周辺でランチ(海鮮) 約1時間
13:15 伊東マリンタウン(お土産・遊覧船) 約1.5時間

1日コース(伊豆高原エリア含む)

時間 スポット 所要時間
9:30 大室山(リフト+お鉢めぐり) 約1時間
10:45 伊豆シャボテン動物公園 約2時間
13:00 伊豆高原エリアでランチ 約1時間
14:15 城ヶ崎海岸(門脇つり橋) 約1時間
15:30 一碧湖 散策 約1時間
17:00 旅館にチェックイン or 帰路

伊東温泉と伊豆長岡温泉を組み合わせた旅

伊東温泉と伊豆長岡温泉は車で約40分の距離にあり、2泊3日の旅行で両方を楽しむプランが人気です。

日程 エリア 楽しみ方
1日目 伊東 大室山 → シャボテン公園 → 城ヶ崎海岸 → 伊東温泉泊
2日目 伊東 → 伊豆長岡 伊東マリンタウン → 移動 → 伊豆パノラマパーク → 伊豆長岡温泉泊
3日目 伊豆長岡 韮山反射炉 → ランチ → 帰路

伊東温泉の豊富な湯量による源泉かけ流しと、伊豆長岡温泉のアルカリ性美肌の湯。異なる泉質を楽しむ「湯めぐり旅」は、温泉好きにはたまらないプランです。

まとめ

  • 湧出量 全国第3位の豊富な温泉。源泉かけ流しの宿が多い
  • 単純泉・塩化物泉・硫酸塩泉と泉質が多彩
  • 大室山城ヶ崎海岸シャボテン公園など観光スポットが充実
  • 海鮮グルメ、干物、B級グルメなど食の楽しみも豊富
  • 東京から特急踊り子号で約1時間40分の好アクセス
  • 伊豆長岡温泉から車で約40分。組み合わせ旅行にも最適
  • 共同浴場での湯めぐりも楽しめる
  • 伊豆高原エリアには美術館・博物館が点在し、雨の日でも楽しめる

伊東温泉は、温泉の質、観光スポットの多さ、グルメの充実度、アクセスの良さと、すべてが高いレベルでバランスの取れた温泉地です。伊豆旅行の行き先に迷ったら、まず伊東温泉を候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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