伊豆の観光列車が今、大人気!その理由とは
「伊豆に行きたいけど、移動時間がもったいない」と感じたことはありませんか?実は伊豆では、移動そのものが最高の観光体験になる観光列車が充実しています。車窓から望む相模湾の絶景、こだわりの車内グルメ、そして特別感あふれる内装——。この記事では、伊豆を走る観光列車の全路線を徹底比較し、予約方法・料金・おすすめの座席・沿線の立ち寄りスポットまで網羅的にご紹介します。初めての方もリピーターの方も、きっと新しい発見があるはずです。
伊豆を走る観光列車一覧|全路線の特徴を徹底比較
伊豆エリアには、個性豊かな観光列車が複数運行されています。まずは主要な列車を一覧で把握しましょう。
THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)
東急とJR東日本が共同で運行する豪華クルーズトレインです。横浜駅から伊豆急下田駅までを結び、全8両編成の車内はイタリア人デザイナーが手がけた格調高い空間が広がります。
- 運行区間:横浜駅 → 伊豆急下田駅(片道約3時間)
- 運行日:主に金・土・日曜と祝日(不定期運行)
- 料金目安:食事付きプランで1人あたり約25,000円〜50,000円
- 定員:約100名(全席指定)
車内ではフルコースの食事が提供され、ピアノやバイオリンの生演奏を楽しめる日もあります。「列車に乗ること自体が旅の目的」になる、まさに走るホテルのような存在です。
リゾート21(伊豆急行)
伊豆急行が誇る看板列車で、特別料金なしの普通乗車券だけで乗れるのが最大の魅力です。海側を向いた展望席は早い者勝ちですが、運が良ければ最前列のパノラマ席に座れます。
- 運行区間:熱海駅 ⇔ 伊豆急下田駅
- 運行日:ほぼ毎日(時刻表で要確認)
- 料金:普通乗車券のみ(熱海〜伊豆急下田で片道1,620円程度)
- 編成:「黒船電車」と「キンメ電車」の2種類
黒船電車は幕末の黒船をモチーフにしたシックな外観、キンメ電車は伊豆名物の金目鯛をテーマにした赤い車体が特徴です。どちらも海側に大きな窓が配置され、伊豆の海岸線を存分に堪能できます。追加料金がかからないため、気軽に観光列車体験をしたい方に最適です。
サフィール踊り子(JR東日本)
2020年にデビューしたJR東日本の特急列車です。全車グリーン車以上という贅沢な編成で、東京・新宿から伊豆急下田までを直通運転します。
- 運行区間:東京駅・新宿駅 → 伊豆急下田駅
- 運行日:主に木〜月曜(火・水は運休が多い)
- 料金目安:東京〜伊豆急下田でグリーン車約7,000円〜、プレミアムグリーン車約10,000円〜
- 所要時間:約2時間40分
1号車のプレミアムグリーン車は1列+1列の配置で、まるでファーストクラスのような空間です。4号車にはカフェテリアがあり、伊豆の食材を使った軽食やクラフトビールを注文できます。天窓からは青空が見え、トンネルを抜けるたびに光が差し込む演出も見事です。
踊り子号(JR東日本)
伊豆方面への定番特急です。観光列車という位置づけではありませんが、E257系リニューアル車両は快適性が大幅に向上しています。
- 運行区間:東京駅 → 伊豆急下田駅 / 修善寺駅
- 料金目安:東京〜伊豆急下田で指定席約5,500円〜
- 所要時間:約2時間30分〜3時間
修善寺方面へのアクセスにはこの踊り子号が便利です。三島駅で伊豆箱根鉄道に直通する編成もあり、中伊豆観光との組み合わせに適しています。
伊豆箱根鉄道の観光列車
三島駅から修善寺駅を結ぶ伊豆箱根鉄道駿豆線も見逃せません。ラッピング電車や季節限定のイベント列車が運行されることがあり、沿線には韮山反射炉(世界遺産)や伊豆長岡温泉といった見どころが点在します。
- 運行区間:三島駅 ⇔ 修善寺駅
- 料金:片道520円
- 所要時間:約35分
アニメやキャラクターとのコラボ車両が定期的に登場し、SNSでも話題になります。特に「ラブライブ!サンシャイン!!」のラッピング電車はファンの聖地巡礼ルートとしても人気です。
伊豆観光列車の予約方法と裏ワザ|確実に席を取るコツ
観光列車は人気が高く、特に週末や連休は満席になることも珍しくありません。ここでは列車別の予約方法と、席を確保するためのコツをお伝えします。
THE ROYAL EXPRESSの予約
公式サイトまたは東急の旅行カウンターで申し込みます。抽選制になる場合が多く、運行スケジュールが発表されたらすぐにエントリーするのがポイントです。発表は公式サイトとメールマガジンで告知されるため、メルマガ登録は必須といえます。
裏ワザ:平日運行日は比較的当選しやすい傾向があります。また、1名参加プランよりも2名以上のプランのほうが枠が多いため、友人や家族を誘って申し込むと当選確率が上がることがあります。
サフィール踊り子の予約
JR東日本の「えきねっと」で乗車日の1か月前の午前10時から発売されます。プレミアムグリーン車は座席数が少ないため、発売開始と同時にアクセスするのが鉄則です。
裏ワザ:えきねっとの「事前受付」機能を使えば、発売日の1週間前から予約リクエストを出せます。発売開始時に自動的に手続きされるため、仕事中でもチャンスを逃しません。また、木曜日の下り(東京→伊豆急下田方面)は比較的空いている傾向にあります。
リゾート21は予約不要
リゾート21は全席自由席のため、予約は不要です。ただし展望席は人気が高いため、始発駅の熱海駅または伊豆急下田駅から乗るのがおすすめです。運行ダイヤは伊豆急行の公式サイトで確認できますが、車両運用の変更で普通車両に差し替わることもあるため、乗車当日に電話で確認すると確実です。
裏ワザ:平日の午前中は地元の方の通勤利用が中心で、展望席が空いていることが多いです。また、伊豆急下田方面行きなら進行方向右側、熱海方面行きなら進行方向左側が海側になります。
車窓から見る絶景スポット|伊豆観光列車のベストビューポイント
伊豆の観光列車最大の魅力は、なんといっても車窓からの絶景です。ここでは路線上の特に美しいポイントをご紹介します。
根府川駅〜真鶴駅(東海道本線区間)
東京方面から伊豆に向かう際、最初の感動ポイントがこの区間です。根府川駅は「関東の駅百選」にも選ばれた無人駅で、ホームから相模湾が一望できます。列車がトンネルを抜けた瞬間に広がる海の青さは、何度見ても息をのむ美しさです。
伊豆多賀駅〜網代駅
熱海を過ぎて伊豆急行線に入ると、海との距離がぐっと近づきます。伊豆多賀〜網代間では線路が海岸線のすぐそばを走り、波しぶきが見えるほどの近さです。晴れた日には初島や大島のシルエットも確認できます。
伊豆稲取駅〜今井浜海岸駅
この区間は伊豆急行線のハイライトともいえる絶景区間です。断崖絶壁の上を列車が走り、眼下には紺碧の海が広がります。特に稲取付近では、天候が良ければ伊豆七島まで見渡せることもあります。
片瀬白田駅付近
海岸線と線路がほぼ並行する区間で、窓いっぱいに海が広がります。サフィール踊り子のカフェテリアでコーヒーを片手にこの景色を楽しむのは、至福のひとときです。
おすすめの時間帯と季節
午前中の下り列車(東京→伊豆急下田方面)は順光で海がきれいに見えます。一方、午後の上り列車では夕日に染まる海を楽しめます。
季節別のおすすめは以下の通りです。
- 春(3〜4月):河津桜と菜の花が沿線を彩る。河津駅周辺は特に見事
- 夏(7〜8月):抜けるような青空と紺碧の海のコントラストが最高
- 秋(10〜11月):修善寺方面は紅葉が美しく、空気も澄んで遠くまで見渡せる
- 冬(12〜2月):空気の透明度が高く、伊豆七島や富士山がくっきり見える
伊豆観光列車×沿線グルメ|車内と駅周辺で味わう絶品料理
観光列車の楽しみは景色だけではありません。車内グルメや駅周辺の名物も旅の醍醐味です。
車内で楽しめるグルメ
THE ROYAL EXPRESSでは、伊豆の食材をふんだんに使ったフレンチベースのフルコース料理が提供されます。地元の新鮮な魚介や野菜を使ったメニューは毎回異なり、季節の移ろいを味覚で感じられます。
サフィール踊り子の4号車カフェテリアでは、以下のようなメニューが楽しめます。
- 伊豆の地ビール「反射炉ビヤ」(700円前後)
- 季節のスイーツセット(1,000円前後)
- 軽食メニュー各種(800円〜1,500円程度)
カフェテリアは混雑することが多いため、乗車後すぐに足を運ぶのがコツです。
駅周辺の名物グルメ
熱海駅:駅前の「平和通り名店街」で熱海プリンや温泉まんじゅうを。仲見世通りの干物も絶品です。
伊東駅:徒歩5分の「まるげん」では新鮮な海鮮丼が1,500円前後で楽しめます。ボリューム満点でコスパ抜群です。
伊豆高原駅:駅直結の「やまもプラザ」にはカフェや土産物店が集まっています。伊豆高原ビールの地ビールレストランも徒歩圏内です。
河津駅:2〜3月の河津桜まつり期間中は、屋台で桜餅や地元グルメを堪能できます。わさび丼も河津の名物です。
伊豆急下田駅:駅から徒歩10分の下田港周辺には金目鯛の煮付けが自慢の名店が並びます。「とんかつ一(はじめ)」の金目鯛フライも地元で愛される一品です。ランチの平均予算は1,500円〜2,500円程度です。
目的別モデルコース|伊豆観光列車を使った1日プラン
観光列車を組み込んだ具体的なモデルコースをご紹介します。旅のスタイルに合わせてお選びください。
コース1:贅沢大人旅(THE ROYAL EXPRESS利用)
- 横浜駅からTHE ROYAL EXPRESSに乗車(10:00頃発)
- 車内でフルコースランチと生演奏を満喫
- 伊豆急下田駅着(13:00頃)
- 下田市内を散策(ペリーロード、了仙寺など)
- 下田温泉の日帰り入浴でリフレッシュ
- 金目鯛の夕食後、踊り子号で帰路
予算目安:1人あたり35,000円〜55,000円
コース2:コスパ重視の絶景旅(リゾート21利用)
- 熱海駅からリゾート21「黒船電車」に乗車(9:00台の便がおすすめ)
- 展望席で約1時間40分の絶景を堪能
- 伊豆急下田駅着後、下田海中水族館へ(入場料2,200円)
- 下田港で金目鯛ランチ
- 帰りはリゾート21「キンメ電車」の運行時間を狙う
- 途中の伊豆高原駅で途中下車し、大室山リフト(往復700円)を体験
予算目安:1人あたり8,000円〜12,000円(交通費・食事・入場料込み)
コース3:ファミリー向け欲張りコース(サフィール踊り子利用)
- 東京駅からサフィール踊り子に乗車
- カフェテリアでおやつタイム
- 伊豆急下田駅着後、白浜大浜海水浴場へ(夏季)または下田海中水族館へ
- ランチは下田港の回転寿司「魚どんや」
- 下田ロープウェイで寝姿山へ(往復1,250円)
- 踊り子号で帰路(子どもが疲れても座席でゆっくり休める)
予算目安:大人1人あたり15,000円〜20,000円
コース4:温泉×観光列車の癒し旅
- 東京駅からサフィール踊り子で熱海駅へ
- 熱海で日帰り温泉と散策(來宮神社、MOA美術館など)
- 翌日、リゾート21で南伊豆方面へ移動
- 下田の温泉旅館で1泊
- 翌朝、下田朝市で新鮮な海産物を購入
- 踊り子号でゆったり帰路
予算目安:1泊2日で1人あたり30,000円〜45,000円
伊豆観光列車をもっと楽しむための豆知識とテクニック
観光列車の旅をさらに充実させるための知識をまとめました。
お得なフリーきっぷを活用しよう
伊豆エリアにはお得なフリーきっぷが複数あります。
- 伊豆満喫フリーきっぷ:伊豆急行線が2日間乗り降り自由。大人2,600円で、沿線の施設割引特典も付きます
- 南伊豆フリー乗車券:東京都区内から伊豆急下田までの往復と、伊豆急行線フリー区間がセットになった商品。通常運賃より約20%お得です
- JR東日本のえきねっとトクだ値:サフィール踊り子や踊り子号の特急券が最大35%オフになることがあります
写真撮影のコツ
車窓からの撮影では、以下のポイントを押さえると格段に美しい写真が撮れます。
- 窓に近づいて撮る:ガラスの反射を防ぐため、レンズをできるだけ窓に近づけます
- シャッタースピードを上げる:1/500秒以上に設定すると、走行中でもブレにくくなります
- トンネル前後を狙う:暗闘から一気に視界が開ける瞬間は、ドラマチックな写真が撮れます
- スマホなら連写モードで:ベストショットを逃さないよう、連写して後から選びましょう
子連れ旅行の注意点
リゾート21は自由席のため、混雑時は子どもを膝の上に乗せる必要があるかもしれません。確実に席を確保したい場合は、サフィール踊り子の指定席がおすすめです。また、伊豆急下田駅にはベビーカーで利用できるエレベーターが設置されています。
バリアフリー情報
サフィール踊り子には車椅子対応スペースがあり、事前にJR東日本に連絡すれば駅でのサポートも受けられます。伊豆急行の主要駅もバリアフリー化が進んでいますが、無人駅では段差がある場合もあるため、事前確認が安心です。
観光列車と組み合わせたいアクティビティ
伊豆には観光列車以外にも魅力的な体験が豊富です。
- 伊豆シャボテン動物公園(伊豆高原):カピバラの露天風呂が冬の風物詩
- 城ヶ崎海岸の吊り橋(伊豆高原):スリル満点の高さ23mの門脇吊橋
- 堂ヶ島の洞窟めぐり遊覧船(西伊豆):天窓洞の光のシャワーは必見
- 修善寺の竹林の小径(中伊豆):京都を思わせる風情ある散歩道
- 河津七滝(ななだる)ハイキング:7つの滝を巡る約1時間のコース
まとめ|伊豆観光列車で最高の旅を
伊豆の観光列車は、移動時間を贅沢な観光体験に変えてくれる素晴らしい存在です。最後に、この記事のポイントを整理します。
- THE ROYAL EXPRESSは最高級の列車旅を求める方に最適。抽選制のため早めのエントリーを
- リゾート21は追加料金なしで楽しめるコスパ最強の観光列車。展望席は始発駅から狙う
- サフィール踊り子は全車グリーン以上の上質な空間。えきねっとの事前受付を活用すべし
- ベストシーズンは春の河津桜の時期と、空気が澄む冬。ただしどの季節も魅力がある
- フリーきっぷやえきねっとトクだ値を使えば、交通費を大幅に節約できる
- 沿線グルメは金目鯛を筆頭に、海鮮・地ビール・スイーツと充実
- 途中下車を組み合わせると、1日で複数の観光スポットを効率よく回れる
伊豆の観光列車は、一人旅でもカップルでもファミリーでも、それぞれの楽しみ方ができます。次の休日はぜひ、列車に揺られながら伊豆の絶景と美食を満喫してみてください。きっと忘れられない旅になるはずです。
よくある質問(FAQ)
伊豆の観光列車で一番おすすめはどれですか?
目的によっておすすめが異なります。最高級の体験を求めるならTHE ROYAL EXPRESS、気軽に絶景を楽しみたいなら追加料金不要のリゾート21、快適さと利便性のバランスならサフィール踊り子がおすすめです。予算や旅のスタイルに合わせて選びましょう。
リゾート21は予約が必要ですか?
リゾート21は全席自由席のため予約は不要です。普通乗車券だけで乗車できます。ただし展望席は人気が高いため、始発駅である熱海駅または伊豆急下田駅から乗車すると席を確保しやすくなります。運行ダイヤは伊豆急行の公式サイトで確認してください。
サフィール踊り子の予約はいつから可能ですか?
JR東日本の「えきねっと」で乗車日の1か月前の午前10時から発売されます。事前受付機能を使えば発売日の1週間前からリクエストを出せるため、人気のプレミアムグリーン車を狙う場合は事前受付の活用がおすすめです。
伊豆の観光列車は子連れでも楽しめますか?
はい、十分に楽しめます。特にリゾート21の展望席は子どもに大人気です。ただし自由席のため混雑時は注意が必要です。確実に座席を確保したい場合はサフィール踊り子の指定席が安心です。伊豆急下田駅にはエレベーターも設置されているため、ベビーカーでも移動しやすい環境が整っています。
伊豆の観光列車に乗るベストシーズンはいつですか?
どの季節も魅力がありますが、特におすすめなのは2〜3月の河津桜シーズンと、空気が澄んで伊豆七島や富士山がくっきり見える12〜2月の冬季です。夏は海の青さが映え、秋は修善寺方面の紅葉が美しくなります。季節ごとに異なる車窓風景を楽しめるのも伊豆の観光列車の魅力です。
THE ROYAL EXPRESSの料金はいくらですか?
プランや時期によって異なりますが、食事付きで1人あたり約25,000円〜50,000円が目安です。コース料理や生演奏などのエンターテインメントが含まれているため、一般的なレストランでのディナーと列車旅を合わせたと考えるとリーズナブルともいえます。詳細は東急の公式サイトで最新情報をご確認ください。
伊豆の観光列車で使えるお得なきっぷはありますか?
伊豆急行の『伊豆満喫フリーきっぷ』(大人2,600円・2日間有効)や、東京都区内からの『南伊豆フリー乗車券』がお得です。またJR東日本のえきねっとでは『トクだ値』で踊り子号やサフィール踊り子の特急券が最大35%オフになることがあります。旅行前に各公式サイトで最新の商品を確認することをおすすめします。

