伊豆を走る観光列車「THE ROYAL EXPRESS」とは?魅力を徹底解説
「伊豆に特別な観光列車があるらしいけど、どんな列車なの?」「ロイヤルエクスプレスって高そうだけど、それだけの価値はあるの?」そんな疑問をお持ちではないでしょうか。
THE ROYAL EXPRESS(ザ・ロイヤルエクスプレス)は、横浜駅から伊豆急下田駅を結ぶ日本屈指の豪華観光列車です。この記事では、料金プランや予約のコツ、車内での過ごし方、沿線の見どころまで、実際の乗車情報をもとに余すところなくご紹介します。読み終わるころには、あなたの伊豆旅行の計画がぐっと具体的になっているはずです。
THE ROYAL EXPRESSの基本情報|運行区間・時期・所要時間
まず、ロイヤルエクスプレスの基本的な概要を押さえておきましょう。
運行区間とルート
THE ROYAL EXPRESSは、JR横浜駅を出発し、東海道本線・伊東線・伊豆急行線を経由して伊豆急下田駅へ向かいます。走行距離は約150kmで、片道およそ3時間の旅です。
通常の特急「踊り子」なら約2時間30分の区間を、あえてゆっくり走ることで車窓の風景や車内でのサービスを存分に楽しめる設計になっています。
運行時期と頻度
運行は主に金曜日・土曜日・日曜日を中心とした不定期運行です。年間の運行日数は約40〜60日程度と限られています。例年、春(4月〜6月)と秋(9月〜11月)がメインシーズンです。夏季は北海道クルーズトレインとして運行されることもあるため、伊豆路線の運行がない期間もあります。
最新の運行スケジュールは、東急の公式サイトで数ヶ月前に公開されます。人気が高いため、早めのチェックが欠かせません。
車両編成
全8両編成で、そのすべてが水戸岡鋭治氏のデザインによるものです。外装は深いロイヤルブルーに金色のラインが施され、伊豆の海と空をイメージした気品あるカラーリングが特徴です。
各車両にはそれぞれ異なるコンセプトがあります。1号車はマルチカー(イベントスペース)、2号車はキッチンカー、3〜8号車が客車という構成です。特に注目すべきは、車内に設置されたグランドピアノです。走行中に生演奏が行われるという、まさにロイヤルの名にふさわしい演出が楽しめます。
料金プランと予約方法|お得に乗るためのコツ
観光列車の中でもハイクラスに位置するロイヤルエクスプレス。気になる料金や予約方法を詳しく解説します。
料金プラン一覧
THE ROYAL EXPRESSには、大きく分けて以下のプランがあります(2024年時点の目安)。
【食事付きプラン(プラチナクラス)】
- 料金:1名あたり約40,000円〜50,000円
- 内容:乗車券+特別コース料理+ドリンク+エンターテインメント
- 座席:専用テーブル席
【食事付きプラン(ゴールドクラス)】
- 料金:1名あたり約27,000円〜35,000円
- 内容:乗車券+コース料理+ドリンク+エンターテインメント
- 座席:窓向き2名席またはテーブル席
【クルーズプラン(1泊2日)】
- 料金:1名あたり約130,000円〜250,000円
- 内容:乗車券+宿泊+食事+観光アクティビティ+専属ガイド
- 宿泊先は伊豆の高級旅館やリゾートホテルが選ばれます
料金はシーズンやプラン内容によって変動します。クルーズプランは宿泊先のグレードによって大きく異なるため、公式サイトで最新情報を確認してください。
予約方法と申し込みの流れ
予約は東急の公式サイトまたは電話で受け付けています。基本的な流れは次の通りです。
- 公式サイトで運行スケジュールと空席状況を確認
- 希望の日程・プランを選択
- Web申し込みフォームまたは電話で予約
- 予約確定後、指定期日までに料金を支払い
- 乗車日の1〜2週間前に乗車券・案内書が届く
予約を取るためのコツ
人気の高い列車だけに、予約は争奪戦になることもあります。以下のポイントを押さえておきましょう。
- 予約開始日を事前にチェック:公式SNSやメールマガジンで告知されることが多いです
- 平日運行を狙う:金曜日の運行日は土日に比べてやや予約が取りやすい傾向があります
- 1名参加も可能:2名以上での申し込みが基本ですが、1名参加プランが設定されることもあります
- キャンセル待ちを活用:出発日の1ヶ月〜2週間前にキャンセルが出ることがあります
車内サービスとおもてなし|ロイヤルエクスプレスならではの体験
THE ROYAL EXPRESSの真骨頂は、移動手段としての列車を超えた「体験」にあります。乗車した瞬間から下車するまで、五感を刺激する演出が待っています。
伊豆の食材を活かしたコース料理
車内で提供される食事は、伊豆の地元食材をふんだんに使った本格コース料理です。地魚のカルパッチョ、伊豆牛のロースト、季節の野菜を使った前菜など、一流シェフが手がけるメニューが並びます。
特筆すべきは、2号車のキッチンカーで実際に調理が行われている点です。温かい料理は温かいまま、冷たい料理は冷たいまま提供されるので、レストランと変わらないクオリティが楽しめます。
ドリンクは伊豆産のクラフトビール、地酒、ワイン、ソフトドリンクが用意されています。フリードリンク制のプランもあるため、お酒好きの方には嬉しいポイントです。
生演奏とエンターテインメント
1号車のマルチカーに設置されたグランドピアノでは、プロのピアニストによる生演奏が行われます。クラシック、ジャズ、ポップスなど幅広いジャンルの楽曲が演奏され、列車の揺れと音楽が調和する特別な空間が生まれます。
また、バイオリンやチェロなど弦楽器奏者が加わることもあり、まるで動くコンサートホールのようです。演奏の合間には記念撮影タイムも設けられ、ピアノの前で写真を撮ることもできます。
ホスピタリティとクルーの対応
乗務するクルーは、ホテルのコンシェルジュのような丁寧な接客で知られています。乗車時のウェルカムドリンク提供に始まり、車窓の見どころ案内、写真撮影のお手伝いまで、きめ細やかなサービスが続きます。
特にクルーズプランでは、専属のアテンダントが付き、下車後の観光案内までサポートしてくれます。「おもてなし」を全身で感じられる旅になるでしょう。
車内の設備とインテリア
車内のインテリアは、天然木をふんだんに使った温かみのあるデザインです。組子細工や寄木細工など、日本の伝統工芸が随所に取り入れられています。
座席は広々としたゆとりある配置で、窓も大きく設計されています。相模湾の海岸線が車窓いっぱいに広がるビューポイントでは、列車が徐行運転を行うこともあります。この心遣いが、乗客にとって忘れられない瞬間を生み出しています。
車窓から楽しむ伊豆の絶景スポット|見逃せないビューポイント
約3時間の乗車中、車窓からはさまざまな伊豆の風景が展開します。特に押さえておきたいビューポイントをご紹介します。
根府川〜真鶴エリア(相模湾パノラマ)
横浜を出発して40分ほどで、列車は相模湾沿いの区間に入ります。根府川駅付近は「日本一海に近い駅」とも称され、眼下に広がる太平洋は圧巻です。晴れた日には初島や大島まで見渡せます。
この区間では列車が速度を落とすことがあるため、カメラの準備をしておきましょう。進行方向左側の座席がオーシャンビューを楽しめるベストポジションです。
伊東〜伊豆高原エリア(温泉リゾートの街並み)
伊東線に入ると、温泉街の風情ある街並みが見えてきます。伊豆高原駅付近では、大室山の丸いシルエットが車窓に映り、伊豆半島の独特な地形を実感できます。
春は桜、初夏はつつじ、秋は紅葉と、季節ごとに異なる彩りが沿線を飾ります。特に3月下旬〜4月上旬の桜並木は、ロイヤルエクスプレスの深いブルーとの対比が美しく、多くの乗客がシャッターを切るポイントです。
河津〜伊豆急下田エリア(リアス式海岸と断崖)
伊豆半島の東海岸を南下する区間は、リアス式海岸のダイナミックな地形が楽しめます。片瀬白田駅から稲梓駅にかけては、海と山が交互に現れるドラマチックな車窓風景が続きます。
特に注目は、いくつものトンネルを抜けた瞬間に広がる海の眺望です。暗闘のトンネルから一気に視界が開ける演出効果は、列車旅ならではの感動体験です。
終点の伊豆急下田駅が近づくと、白い砂浜の美しいビーチが見えてきます。下田の街並みが遠くに見えたら、約3時間の列車旅もクライマックスです。
ロイヤルエクスプレスと合わせて楽しむ伊豆観光モデルコース
せっかくロイヤルエクスプレスに乗るなら、下車後の観光も充実させたいですよね。目的別に3つのモデルコースをご提案します。
モデルコース①:下田満喫プラン(歴史と海辺の散策)
- 午前:横浜駅からロイヤルエクスプレスに乗車
- 正午過ぎ:伊豆急下田駅到着
- 午後:ペリーロード散策→了仙寺→下田海中水族館
- 夕方:下田温泉の旅館にチェックイン
- 翌日:白浜大浜海岸→爪木崎→帰路
下田は幕末の開国の歴史が色濃く残る街です。ペリーロードの石畳を歩けば、レトロな洋館やカフェが並ぶフォトジェニックな風景に出会えます。
モデルコース②:伊豆高原アート&グルメプラン
- 午前:横浜駅からロイヤルエクスプレスに乗車
- 伊豆高原駅で途中下車(クルーズプランの場合)
- 午後:池田20世紀美術館→大室山リフト→伊豆シャボテン動物公園
- 夜:伊豆高原エリアの地魚レストランで海鮮ディナー
伊豆高原エリアは美術館やギャラリーが点在するアートスポットです。大室山からの360度パノラマは、伊豆半島の地形を一望できる絶景ポイントとして人気があります。
モデルコース③:温泉三昧リラックスプラン
- 午前:横浜駅からロイヤルエクスプレスに乗車
- 正午過ぎ:伊豆急下田駅到着
- 午後:観音温泉または蓮台寺温泉で日帰り入浴
- 夕方:河津温泉郷の宿にチェックイン
- 翌日:河津七滝(ななだる)めぐり→浄蓮の滝→修善寺温泉で立ち寄り湯
伊豆は言わずと知れた温泉天国です。源泉かけ流しの宿も多く、列車旅の疲れを癒すにはぴったりです。河津七滝は森林浴とマイナスイオンで心身ともにリフレッシュできるスポットです。
他の伊豆観光列車との比較|ロイヤルエクスプレスの立ち位置
伊豆エリアにはロイヤルエクスプレス以外にも魅力的な観光列車・特急が走っています。それぞれの特徴を比較してみましょう。
THE ROYAL EXPRESS vs 伊豆クレイル(運行終了)
伊豆クレイルはかつてJR東日本が運行していたリゾート列車で、2020年に運行を終了しました。カジュアルな雰囲気と比較的手頃な料金が特徴でした。ロイヤルエクスプレスはその上位互換ともいえる存在で、より本格的な食事と上質な空間を提供しています。
THE ROYAL EXPRESS vs サフィール踊り子
JR東日本が運行する「サフィール踊り子」は、東京・新宿から伊豆急下田を結ぶ全車グリーン車の特急列車です。
| 項目 | THE ROYAL EXPRESS | サフィール踊り子 |
|---|---|---|
| 料金目安 | 27,000〜50,000円 | 6,000〜12,000円 |
| 所要時間 | 約3時間 | 約2時間40分 |
| 食事 | コース料理付き | カフェテリア(別料金) |
| 運行頻度 | 不定期(年40〜60日) | ほぼ毎日 |
| 予約難易度 | 高い | 比較的取りやすい |
| 体験の方向性 | 非日常のラグジュアリー体験 | 上質な移動手段 |
サフィール踊り子は「上質な移動」、ロイヤルエクスプレスは「列車そのものが目的地」という位置づけです。旅のスタイルや予算に合わせて選ぶとよいでしょう。
THE ROYAL EXPRESS vs 黒船電車・キンメ電車
伊豆急行が運行する「黒船電車」や「キンメ電車」は、追加料金なしで乗れるユニークなラッピング電車です。特に黒船電車は海側の座席が窓向きに配置されており、オーシャンビューを楽しめます。
気軽に伊豆の列車旅を体験したい方は、これらの電車から始めてみるのもおすすめです。ロイヤルエクスプレスへのステップアップとして、伊豆の鉄道旅の魅力を知る入口になるでしょう。
乗車前に知っておきたい注意点とよくある疑問
実際に乗車する前に、知っておくと安心なポイントをまとめました。
服装・ドレスコードについて
ロイヤルエクスプレスには厳格なドレスコードはありません。ただし、車内の雰囲気に合わせたスマートカジュアルが推奨されています。男性はジャケット着用が無難です。女性はワンピースやきれいめの服装が多い印象です。
ビーチサンダルやタンクトップなどの極端にカジュアルな服装は、他の乗客との雰囲気を考慮して避けたほうがよいでしょう。
子ども連れでの乗車は可能?
基本的に小学生以上であれば乗車可能です。子ども料金が設定されているプランもあります。ただし、約3時間の乗車時間と、静かな車内環境を考慮すると、ある程度落ち着いて過ごせる年齢のお子様が望ましいです。
家族での特別な思い出作りとして乗車する方も増えています。お子様の誕生日や記念日に合わせて乗車するケースも見られます。
車内での写真撮影について
車内での写真撮影は自由にできます。むしろ、フォトジェニックなスポットが多いため、カメラやスマートフォンは必携です。クルーに頼めば記念写真を撮影してもらえます。
SNSへの投稿も歓迎されており、公式ハッシュタグ「#ロイヤルエクスプレス」を使って発信している乗客も多いです。
荷物の預かりについて
大きなスーツケースは車内に持ち込むとスペースが限られるため、事前に宿泊先へ配送しておくのがおすすめです。手荷物程度であれば座席周辺に十分な収納スペースがあります。
クルーズプランの場合は、荷物の配送サービスが含まれていることもあるため、予約時に確認しておきましょう。
アクセスと集合場所
出発はJR横浜駅です。集合時間は出発の約30分前が目安で、専用の受付カウンターで乗車手続きを行います。横浜駅は複数の路線が乗り入れるターミナル駅のため、時間に余裕を持って到着しておくと安心です。
復路については、伊豆急下田駅から横浜駅への復路プランも設定されることがあります。片道のみの乗車を希望する場合は、帰りの交通手段を別途手配しておきましょう。踊り子号やサフィール踊り子を利用すれば、スムーズに帰路につけます。
まとめ|伊豆の観光列車ロイヤルエクスプレスで極上の旅を
THE ROYAL EXPRESSは、単なる移動手段ではなく「旅そのもの」が目的となる特別な観光列車です。最後に、この記事のポイントを整理しておきましょう。
- 運行区間:横浜駅〜伊豆急下田駅(約3時間)
- 運行時期:主に春と秋の金・土・日を中心に年40〜60日程度
- 料金:食事付きプランで27,000円〜50,000円、クルーズプランで13万円〜25万円
- 車内の魅力:伊豆食材のコース料理、グランドピアノの生演奏、伝統工芸を取り入れたインテリア
- 絶景ポイント:根府川の相模湾パノラマ、伊豆高原の自然、リアス式海岸の迫力ある地形
- 予約のコツ:公式サイトで運行スケジュールを早期チェック、平日運行やキャンセル待ちを活用
- 下車後の楽しみ:下田観光、伊豆高原アート散策、温泉三昧と多彩な選択肢
大切な人との記念日、自分へのご褒美、一度は体験してみたい非日常の旅。伊豆の観光列車ロイヤルエクスプレスは、そのすべてに応えてくれる唯一無二の存在です。ぜひ、次の旅の計画に加えてみてください。
よくある質問(FAQ)
THE ROYAL EXPRESS(ロイヤルエクスプレス)の料金はいくらですか?
食事付きプランの場合、ゴールドクラスで1名あたり約27,000円〜35,000円、プラチナクラスで約40,000円〜50,000円が目安です。1泊2日のクルーズプランでは約130,000円〜250,000円となります。料金はシーズンやプラン内容によって変動するため、公式サイトで最新情報をご確認ください。
ロイヤルエクスプレスの予約はいつからできますか?
運行スケジュールと予約開始日は、東急の公式サイトやSNSで数ヶ月前に告知されます。人気が高く早期に満席になることもあるため、メールマガジンに登録して情報をいち早くキャッチすることをおすすめします。キャンセル待ちも受け付けているので、満席の場合でも諦めずに確認しましょう。
ロイヤルエクスプレスにドレスコードはありますか?
厳格なドレスコードは設けられていませんが、スマートカジュアルが推奨されています。男性はジャケット着用、女性はワンピースやきれいめの服装がおすすめです。特別な空間にふさわしい服装で、より一層列車旅を楽しめます。
子どもでもロイヤルエクスプレスに乗車できますか?
基本的に小学生以上であれば乗車可能です。子ども料金が設定されているプランもあります。ただし、約3時間の乗車時間と静かな車内環境を考えると、ある程度落ち着いて過ごせる年齢のお子様が望ましいです。家族の記念日などに利用される方も多くいらっしゃいます。
ロイヤルエクスプレスとサフィール踊り子の違いは何ですか?
ロイヤルエクスプレスはコース料理や生演奏を楽しむ「体験型」の観光列車で、料金は27,000円〜50,000円程度です。一方、サフィール踊り子は全車グリーン車の「上質な移動手段」で、料金は6,000円〜12,000円程度です。ロイヤルエクスプレスは不定期運行、サフィール踊り子はほぼ毎日運行している点も大きな違いです。
ロイヤルエクスプレスはどこから出発しますか?
JR横浜駅から出発し、東海道本線・伊東線・伊豆急行線を経由して伊豆急下田駅へ向かいます。出発の約30分前に横浜駅の専用受付カウンターで乗車手続きを行います。横浜駅は複数路線が乗り入れるため、余裕を持って到着することをおすすめします。
ロイヤルエクスプレスではどんな食事が楽しめますか?
伊豆の地元食材をふんだんに使った本格コース料理が提供されます。地魚のカルパッチョ、伊豆牛のロースト、季節野菜の前菜などが一例です。2号車のキッチンカーで実際に調理されるため、温かい料理は温かいまま提供されます。伊豆産のクラフトビールや地酒も楽しめます。

