伊豆の観光列車が人気の理由とは?料金の前に知っておきたい基礎知識
「伊豆に観光列車で行きたいけど、料金っていくらかかるの?」
「種類がたくさんあって、どれを選べばいいかわからない…」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?伊豆半島には個性豊かな観光列車が複数運行しており、料金体系もそれぞれ異なります。この記事では、伊豆を走るすべての観光列車の料金を徹底比較し、予約方法やお得に乗るコツまで詳しくお伝えします。この記事を読めば、自分にぴったりの観光列車がきっと見つかります。
伊豆が観光列車の宝庫である理由
伊豆半島は東京から約100kmという好アクセスにありながら、海・山・温泉と豊かな自然に恵まれたエリアです。車窓から相模湾の絶景を楽しめる区間が多いことから、鉄道会社各社が力を入れて観光列車を運行しています。
JR東日本と伊豆急行の2社が主な運行会社です。それぞれのコンセプトや料金帯が大きく異なるため、目的や予算に合わせて選ぶことが重要です。
現在、伊豆エリアで乗車できる主な観光列車は以下の通りです。
- サフィール踊り子(JR東日本)
- スーパービュー踊り子の後継としての踊り子号(JR東日本)
- THE ROYAL EXPRESS(ザ ロイヤルエクスプレス)(東急・伊豆急行)
- リゾート21・黒船電車/キンメ電車(伊豆急行)
- 伊豆クレイル(現在は運行終了)
この記事では、2024年〜2025年現在運行中の列車を中心に料金を解説していきます。
サフィール踊り子の料金|全席グリーン車の豪華列車
サフィール踊り子とは
サフィール踊り子は、2020年3月にデビューしたJR東日本の看板観光列車です。「サフィール」はフランス語で「サファイア」を意味し、伊豆の美しい海の色をイメージしています。全車両がグリーン車以上という贅沢な編成で、東京・新宿〜伊豆急下田間を結んでいます。
8両編成の車内には、プレミアムグリーン車、グリーン車、グリーン個室、カフェテリア車両が設けられています。天窓から光が降り注ぐ開放的なデザインが最大の特徴です。
サフィール踊り子の料金表(東京〜伊豆急下田)
料金は「乗車券」+「特急券」+「グリーン券またはプレミアムグリーン券」の合算です。東京〜伊豆急下田間で片道の目安をご紹介します。
- グリーン車(2+1列シート):合計約7,500円〜8,000円程度
- 内訳:乗車券 約3,740円 + 特急料金 約1,580円 + グリーン料金 約2,100円前後
- プレミアムグリーン車(1+1列シート):合計約9,500円〜10,000円程度
- 内訳:乗車券 約3,740円 + 特急料金 約1,580円 + プレミアムグリーン料金 約4,000円前後
- グリーン個室(4人用・6人用):1室あたり約15,000円〜25,000円程度
- 個室料金は1室単位で発生。人数で割ると1人あたりはお得になります
※料金は時期や区間により変動します。最新の正確な料金はJR東日本の公式サイトでご確認ください。
予約方法と注意点
サフィール踊り子の予約は乗車日の1か月前の10時から開始されます。えきねっと(JR東日本のWeb予約サービス)、みどりの窓口、指定席券売機で購入可能です。
特に人気が高いのはプレミアムグリーン車とグリーン個室です。土日祝日や連休は発売直後に売り切れることが珍しくありません。えきねっとの「事前受付」機能を活用すると、発売開始日の前から予約申込みができるのでおすすめです。
サフィール踊り子をお得に乗るコツ
- えきねっとトクだ値:一部区間で割引きっぷが設定されることがあります
- 株主優待割引:JR東日本の株主優待券を使うと運賃・料金が最大4割引になります
- 平日利用:土日より空席が多く、予約が取りやすいです
- 区間を工夫:東京からではなく熱海から乗車すると料金を抑えられます
THE ROYAL EXPRESS(ザ ロイヤルエクスプレス)の料金|究極のクルーズトレイン
ザ ロイヤルエクスプレスとは
ザ ロイヤルエクスプレスは、東急とJR東日本、伊豆急行が共同で運行する超豪華観光列車です。水戸岡鋭治氏がデザインした美しいロイヤルブルーの車体が特徴で、「走るラグジュアリーホテル」と呼ばれています。
横浜駅を出発し、伊豆急下田駅まで約3時間の旅を楽しめます。車内ではフレンチのコース料理やピアノの生演奏が提供され、まさに非日常の体験が味わえます。
ザ ロイヤルエクスプレスの料金
この列車は通常の乗車券では乗れません。旅行商品(ツアー)として販売されています。
- 食事付き片道プラン(横浜→伊豆急下田):1人あたり約25,000円〜45,000円程度
- 宿泊付きクルーズプラン(1泊2日):1人あたり約130,000円〜200,000円程度
- 特別プラン(2泊3日など):1人あたり約300,000円以上の設定も
※プランの内容や時期によって料金は大きく変動します。食事のグレードや宿泊先によっても異なります。
料金は決して安くはありませんが、食事、エンターテインメント、おもてなしのすべてが含まれていると考えると、特別な記念日やお祝いにふさわしい価値があります。
予約方法と倍率
予約は東急の公式サイトから行います。運行日が限られている(主に金曜日〜日曜日に月数回程度)ため、抽選になることがほとんどです。当選倍率は時期によって異なりますが、人気のシーズンでは5倍以上になることもあるといわれています。
申込みは運行日の約2〜3か月前に公式サイトで案内が出ます。こまめにチェックしておきましょう。
リゾート21(黒船電車・キンメ電車)の料金|無料で乗れる奇跡の観光列車
リゾート21とは
伊豆の観光列車の中で最もコストパフォーマンスが高いのが、伊豆急行のリゾート21です。なんと追加料金なしの普通運賃だけで乗車できます。
リゾート21には2種類のラッピング車両があります。
- 黒船電車:幕末の黒船をモチーフにした黒い外装。海側を向いた展望シートが特徴
- キンメ電車:伊豆名物の金目鯛をモチーフにした赤い外装。金目鯛に関する展示もあり
どちらも先頭車両には大きな展望窓があり、運転席越しに前方の景色を楽しめます。海側に向いた座席から眺める相模湾の絶景は、有料の観光列車にも引けを取りません。
リゾート21の料金
- 熱海〜伊豆急下田:片道1,860円(普通運賃のみ)
- 伊東〜伊豆急下田:片道1,290円(普通運賃のみ)
- 特急料金・指定席料金:不要(全車自由席)
この価格で展望車両に乗れるのは、全国的に見ても非常に珍しいことです。家族旅行やカジュアルな日帰り旅行にぴったりの選択肢といえます。
乗車する際の注意点
リゾート21は通常の普通列車のダイヤに組み込まれて運行されています。そのため毎日決まった時刻に走るわけではありません。運行日や時刻は伊豆急行の公式サイトで事前に確認してください。
また、全車自由席のため座席の確保は先着順です。特に展望席や海側の席は人気が高いです。始発駅から乗車するか、早めにホームで並ぶことをおすすめします。
リゾート21をさらにお得に乗る方法
- 伊豆急行フリーきっぷ:伊東〜伊豆急下田間が1日乗り放題で大人1,900円(2024年時点参考)。途中下車して観光も楽しめます
- JRとのセットきっぷ:東京方面からの場合、JRの企画きっぷと組み合わせるとさらにお得です
- 交通系ICカード:Suica・PASMOが利用可能で、きっぷを買う手間が省けます
踊り子号の料金|伊豆観光の定番特急列車
踊り子号の基本情報
観光列車とは少し異なりますが、伊豆への鉄道旅行で最も利用者が多いのがJR東日本の特急「踊り子」です。東京・新宿から熱海・伊東・伊豆急下田を結ぶ定番特急列車で、E257系車両で運行されています。
サフィール踊り子と比べると車両のグレードは標準的ですが、運行本数が多く料金も手頃なため、実用的な移動手段として人気があります。
踊り子号の料金表(東京〜伊豆急下田)
- 普通車指定席:合計約6,000円〜6,500円程度
- 内訳:乗車券 約3,740円 + 特急料金(指定席)約2,300円前後
- 普通車自由席:合計約5,500円前後(閑散期はさらにお得)
- グリーン車:合計約8,000円前後
※えきねっとトクだ値を利用すると、指定席が最大35%割引になるケースがあります。早めの予約がお得です。
踊り子号とサフィール踊り子の料金比較
東京〜伊豆急下田間で比較すると、以下のような差があります。
| 列車名 | 座席クラス | 片道料金目安 |
|---|---|---|
| 踊り子 | 普通車指定席 | 約6,000円〜6,500円 |
| 踊り子 | グリーン車 | 約8,000円 |
| サフィール踊り子 | グリーン車 | 約7,500円〜8,000円 |
| サフィール踊り子 | プレミアムグリーン | 約9,500円〜10,000円 |
意外にも、踊り子のグリーン車とサフィール踊り子のグリーン車の料金差は大きくありません。車両の新しさや快適性を考えると、サフィール踊り子のグリーン車はコスパが高いといえます。
伊豆の観光列車をお得に楽しむ割引・フリーきっぷ情報
JR東日本のお得なきっぷ
伊豆方面への鉄道旅行では、各種フリーきっぷや割引サービスを活用すると大幅に費用を抑えられます。
1. えきねっとトクだ値
JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」限定の割引きっぷです。踊り子号の指定席が10%〜35%割引で購入できることがあります。早期購入ほど割引率が高くなる「お先にトクだ値」も要チェックです。
2. 休日おでかけパス
土休日限定のJR東日本のフリーきっぷです。東京近郊エリアのJR線が1日乗り放題で大人2,720円(2024年時点参考)。フリーエリアは熱海までが範囲内で、そこから先は別途伊豆急行の運賃が必要です。熱海まで在来線で行き、伊豆急行に乗り換えるプランなら大幅な節約が可能です。
3. 伊豆満喫フリーきっぷ(季節限定)
JRと伊豆急行が連携して発売する場合がある企画きっぷです。時期によって名称や内容が変わるため、旅行前に最新情報を確認しましょう。
伊豆急行のお得なきっぷ
1. 伊豆急ウォーク&トレインきっぷ
伊豆急行線内の指定区間が乗り降り自由になるきっぷです。途中下車して各駅周辺の観光スポットを巡るのに便利です。
2. 伊豆急行線フリーきっぷ
伊東〜伊豆急下田間が1日乗り放題。リゾート21にも追加料金なしで乗車できるため、1日で複数の観光地を巡りたい方に最適です。
宿泊とセットでさらにお得に
旅行会社が販売する「列車+宿泊パック」を利用すると、個別に手配するよりも20〜40%お得になることがあります。JR東日本の「JRダイナミックレールパック」や、各旅行会社のツアーをチェックしてみてください。
特にサフィール踊り子は、宿泊パックにすると列車単体で予約するよりもトータルコストが下がるケースが多いです。
目的別おすすめ観光列車の選び方|料金と体験のバランスで比較
カップル・記念日旅行なら
おすすめ:サフィール踊り子 プレミアムグリーン車
1+1列の広々としたシートで、プライベート感を満喫できます。片道約1万円と決して安くはありませんが、天窓から差し込む光の中で伊豆の海岸線を眺める体験は格別です。カフェテリア車両で食事やドリンクを楽しむのも素敵です。
予算に余裕があれば、ザ ロイヤルエクスプレスの食事付きプランもおすすめです。非日常感は圧倒的で、忘れられない思い出になるでしょう。
家族旅行・子連れ旅行なら
おすすめ:リゾート21(黒船電車 or キンメ電車)
追加料金なしで楽しめるリゾート21は、家族旅行の強い味方です。先頭車両の展望席はお子さんが大喜びすること間違いなしです。運転席越しにトンネルや海を眺める体験は、大人も子どもも夢中になれます。
家族4人で東京から伊豆急下田まで往復した場合の料金比較をしてみましょう(大人2人・子ども2人の場合)。
- サフィール踊り子グリーン車:往復約48,000円〜
- 踊り子号普通車指定席:往復約36,000円〜
- 在来線+リゾート21:往復約20,000円〜
リゾート21なら、サフィール踊り子の半額以下で観光列車体験ができます。浮いた分を現地のアクティビティや食事に回せるのも魅力です。
鉄道ファン・一人旅なら
おすすめ:全列車の乗り比べ
鉄道ファンなら、行きと帰りで異なる列車に乗るのがおすすめです。たとえば、行きはサフィール踊り子のグリーン車で優雅に移動し、帰りは伊豆急行のリゾート21で展望を楽しむという組み合わせです。
片道ずつ異なる列車に乗れば、合計約1万円程度で2つの観光列車を体験できます。
贅沢な非日常体験をしたいなら
おすすめ:ザ ロイヤルエクスプレス
料金は最も高額ですが、得られる体験の質も圧倒的です。フレンチコース、ピアノ演奏、水戸岡デザインの豪華車内。これらすべてが含まれた料金だと考えると、決して割高とはいえません。
還暦祝い、結婚記念日、退職記念など、人生の節目にふさわしい特別な列車です。
伊豆観光列車の沿線おすすめスポット|途中下車で楽しむ旅
観光列車の旅をさらに充実させるなら、途中下車して沿線の観光スポットも楽しみましょう。料金をかけて乗る列車旅だからこそ、目的地だけでなく道中も満喫したいものです。
熱海駅周辺
- 熱海温泉:日本を代表する温泉地。日帰り入浴施設も充実
- MOA美術館:国宝を含む約3,500点を収蔵。相模湾を見渡す絶景も
- 来宮神社:樹齢2,000年超の大楠がパワースポットとして人気
伊東駅周辺
- 東海館:昭和初期の木造建築旅館を資料館として公開。日帰り入浴も可能
- 伊東マリンタウン:お土産・食事・日帰り温泉が一度に楽しめる道の駅
伊豆高原駅周辺
- 大室山:リフトで山頂へ。お鉢巡りから360度の絶景パノラマ
- 城ヶ崎海岸:スリル満点の吊り橋と溶岩が作った断崖絶壁
- 伊豆シャボテン動物公園:カピバラの露天風呂で有名
伊豆急下田駅周辺
- 下田海中水族館:イルカと触れ合えるプログラムが大人気
- ペリーロード:幕末の歴史を感じるレトロな石畳の小道
- 白浜海岸:伊豆随一の美しさを誇る白砂のビーチ
これらのスポットは、伊豆急行のフリーきっぷを使えば途中下車しながら効率よく巡れます。
まとめ|伊豆の観光列車は料金も体験も選択肢が豊富
伊豆の観光列車について、料金を中心に詳しくご紹介してきました。最後に要点を整理します。
- サフィール踊り子:片道約7,500円〜10,000円。全席グリーン車以上の豪華列車。予約は1か月前から
- ザ ロイヤルエクスプレス:1人約25,000円〜。食事・エンタメ込みの究極のクルーズトレイン。抽選制
- リゾート21(黒船電車・キンメ電車):追加料金なし(普通運賃のみ)。コスパ最強の展望列車
- 踊り子号:片道約5,500円〜6,500円。運行本数が多く実用的な特急列車
- えきねっとトクだ値やフリーきっぷを活用すれば大幅な節約が可能
- 目的と予算に合わせて列車を選ぶのがベスト。家族旅行ならリゾート21、記念日ならサフィールやロイヤルエクスプレスがおすすめ
- 行きと帰りで異なる列車に乗るのも、伊豆鉄道旅を満喫する賢い方法
伊豆の観光列車は、移動手段であると同時に「旅の目的」そのものになり得る存在です。ぜひこの記事を参考に、あなたにぴったりの観光列車を見つけて、最高の伊豆旅行を楽しんでください。
よくある質問(FAQ)
伊豆の観光列車で一番安く乗れるのはどれですか?
伊豆急行のリゾート21(黒船電車・キンメ電車)が最も安く乗れます。特急料金や指定席料金は不要で、普通運賃だけで乗車できます。熱海〜伊豆急下田間で片道1,860円程度です。追加料金なしで展望席を楽しめるため、コストパフォーマンスは抜群です。
サフィール踊り子の予約はいつから取れますか?
サフィール踊り子の予約は乗車日の1か月前の午前10時から開始されます。えきねっと(JR東日本のWeb予約サービス)、みどりの窓口、指定席券売機で購入可能です。えきねっとの事前受付機能を使えば、発売日前から申し込みができるため活用をおすすめします。特にプレミアムグリーン車や個室は発売直後に完売することが多いです。
ザ ロイヤルエクスプレスは普通のきっぷで乗れますか?
いいえ、ザ ロイヤルエクスプレスは通常の乗車券では乗れません。旅行商品(ツアー)として販売されており、食事やエンターテインメントが含まれたプラン料金での参加となります。片道の食事付きプランで1人約25,000円〜45,000円程度です。予約は東急の公式サイトから行い、抽選になることがほとんどです。
子ども連れで伊豆の観光列車に乗るならどれがおすすめですか?
お子さん連れの家族旅行には、伊豆急行のリゾート21がおすすめです。先頭車両の展望席から運転席越しに前方の景色を眺められるため、お子さんが大喜びします。追加料金がかからないので家族旅行の費用も抑えられます。子ども料金は大人の半額で、小学生未満は無料です。予約不要で乗車できる手軽さも魅力です。
伊豆の観光列車にお得に乗る方法はありますか?
いくつかの方法があります。JR東日本の「えきねっとトクだ値」を使うと踊り子号が最大35%割引になります。伊豆急行の「フリーきっぷ」を使えばリゾート21に乗り放題で途中下車も自由です。また、JR東日本の株主優待券を使うと運賃・料金が最大4割引になります。旅行会社の「列車+宿泊パック」を利用すると個別手配より20〜40%お得になることもあります。
サフィール踊り子と踊り子号はどちらがおすすめですか?
目的と予算によって異なります。サフィール踊り子のグリーン車は片道約7,500円〜8,000円、踊り子号の普通車指定席は約6,000円〜6,500円で、差額は約1,500円程度です。サフィール踊り子は天窓付きの新型車両で快適性が高く、カフェテリア車両も利用できます。差額を考えると旅の体験としてはサフィール踊り子のグリーン車がコスパに優れています。一方、移動手段として割り切るなら踊り子号の普通車で十分です。
リゾート21の運行スケジュールはどこで確認できますか?
リゾート21の運行スケジュールは伊豆急行の公式サイトで確認できます。リゾート21は通常の普通列車のダイヤに組み込まれて運行されるため、毎日同じ時刻に走るわけではありません。黒船電車とキンメ電車でそれぞれ運行日が異なるため、乗りたい車両がある場合は事前に必ずスケジュールを確認してから旅行の計画を立てましょう。

