導入文
「伊豆に行きたいけど、車がないと不便かな?」と悩んでいませんか。実は伊豆半島は鉄道網が充実しており、電車だけで主要な観光スポットをしっかり回れるエリアです。東京駅から特急で最短約45分という好アクセスも魅力のひとつ。この記事では、伊豆観光を電車で行けるスポットに絞って徹底ガイドします。お得なきっぷ情報やモデルコース、駅近グルメまで網羅していますので、この記事だけで旅行計画が完成しますよ。
伊豆観光が電車で行ける理由|鉄道アクセスの全体像
伊豆半島には大きく分けて2つの鉄道路線が走っています。まずこの全体像を把握しておくと、旅行計画がスムーズに立てられます。
JR東海道新幹線・東海道線
東京方面から伊豆に向かう場合、まず利用するのがJRです。新幹線なら東京駅から熱海駅まで最短約45分。在来線の東海道線でも約1時間40分で到着します。特急「踊り子」を使えば乗り換えなしで伊豆急下田駅まで直通できるのも大きなメリットです。
伊豆急行線
熱海駅からさらに南下する場合に使うのが伊豆急行線です。熱海駅→伊東駅→伊豆高原駅→伊豆熱川駅→河津駅→伊豆急下田駅と、伊豆半島の東海岸を縦断しています。全長約45.7kmの路線で、車窓から太平洋の絶景を楽しめます。
伊豆箱根鉄道駿豆線
西伊豆方面へ向かう場合は三島駅から伊豆箱根鉄道に乗り換えます。三島駅→大場駅→伊豆長岡駅→修善寺駅を結ぶ路線で、所要時間は約35分です。修善寺温泉や中伊豆エリアへのアクセスに便利です。
つまり、東伊豆は伊豆急行線、中伊豆・西伊豆方面は伊豆箱根鉄道を使えば、電車だけで伊豆半島の主要エリアをカバーできるのです。
【東伊豆編】電車で行けるおすすめ観光スポット10選
東伊豆エリアは伊豆急行線沿いに見どころが点在しています。駅から徒歩圏内のスポットを中心にご紹介します。
1. 熱海サンビーチ(熱海駅から徒歩約12分)
弓形に広がる約400mのビーチで、夏は海水浴客で賑わいます。冬でもライトアップイベントがあり、年間を通じて楽しめます。駅前の商店街を抜けて歩くだけなので、電車旅のスタートにぴったりです。
2. 熱海梅園(熱海駅からバス約10分または徒歩約25分)
日本一早咲きの梅として有名で、例年1月中旬から3月上旬が見頃です。園内には約60品種・469本の梅が植えられており、入園料は無料(梅まつり期間は300円)。足湯スポットもあります。
3. MOA美術館(熱海駅からバス約7分)
国宝3点を含む約3,500点のコレクションを誇る美術館です。2017年にリニューアルされた館内は現代的で美しく、相模湾を見下ろすロビーからの眺望は圧巻。入館料は大人1,600円です。
4. 伊東マリンタウン(伊東駅から徒歩約13分)
道の駅でありながら、日帰り温泉「シーサイドスパ」や遊覧船乗り場を併設しています。海鮮丼やスイーツなどのグルメも充実しており、天候に左右されず楽しめるスポットです。
5. 城ヶ崎海岸(伊豆高原駅からバス約10分、または徒歩約35分)
約4,000年前の大室山噴火で形成された溶岩海岸です。全長約9kmのピクニカルコースは絶景の連続。特に高さ23m・長さ48mの「門脇つり橋」はスリル満点で、写真映えスポットとして人気があります。
6. 伊豆シャボテン動物公園(伊豆高原駅からバス約20分)
約1,500種のサボテンと約140種の動物を飼育する複合施設です。冬の風物詩「カピバラの露天風呂」はSNSで話題になりました。入園料は大人2,600円ですが、Web事前購入で割引があります。
7. 伊豆熱川バナナワニ園(伊豆熱川駅から徒歩約1分)
駅からわずか徒歩1分という驚異的なアクセスの良さが魅力です。16種類・約140頭のワニと、約5,000種の熱帯植物を鑑賞できます。レッサーパンダやマナティーにも会える珍しい施設です。入園料は大人1,800円。
8. 河津七滝(河津駅からバス約25分)
「ななだる」と読む7つの滝を巡る遊歩道は、片道約1時間のハイキングコースです。最大の「大滝」は落差30m。川端康成の『伊豆の踊子』の舞台としても知られ、文学散歩としても楽しめます。
9. 河津桜並木(河津駅から徒歩すぐ)
毎年2月上旬~3月上旬に咲く早咲き桜で、約8,000本の河津桜が河津川沿い約4kmにわたって咲き誇ります。2024年の河津桜まつり期間中は約90万人が来場しました。電車で行ける花見スポットとして全国屈指の人気です。
10. ペリーロード(伊豆急下田駅から徒歩約10分)
幕末にペリー提督が歩いたとされる約500mの石畳の小路です。レトロな洋館やカフェが立ち並び、フォトジェニックな街歩きが楽しめます。下田開国博物館と合わせて訪れると、幕末の歴史をより深く学べます。
【中伊豆・西伊豆編】修善寺方面の電車で行ける観光スポット
伊豆箱根鉄道で行ける中伊豆エリアも見逃せません。温泉と自然を満喫できるスポットが揃っています。
修善寺温泉(修善寺駅からバス約8分)
伊豆最古の温泉地で、約1,200年の歴史を誇ります。桂川沿いの竹林の小径は京都を思わせる風情があり、散策にぴったり。日帰り温泉施設「筥湯(はこゆ)」は大人350円とリーズナブルです。
修禅寺(修善寺駅からバス約8分)
弘法大師が開いたとされる古刹で、修善寺温泉の名前の由来にもなっています。源頼家にまつわる悲しい歴史が残る場所でもあり、境内の鐘楼や庭園は落ち着いた雰囲気です。
韮山反射炉(伊豆長岡駅からバス約10分)
2015年にユネスコ世界文化遺産に登録された産業遺産です。幕末に実際に稼働した反射炉としては日本で唯一現存するもので、高さ約15.7mの迫力ある姿を間近で見学できます。入場料は大人500円。
伊豆・三津シーパラダイス(伊豆長岡駅からバス約20分)
日本で初めてバンドウイルカの飼育に成功した水族館です。イルカやアシカのショーが人気で、駿河湾越しに富士山を望むロケーションも素晴らしいです。入場料は大人2,200円。
中伊豆ワイナリー(修善寺駅からタクシー約15分)
広大なぶどう畑の中でワインテイスティングが楽しめます。電車旅ならではのメリットとして、運転を気にせずワインを存分に味わえるのが嬉しいポイントです。
お得なきっぷ・フリーパス情報を徹底比較
電車で伊豆観光をするなら、お得なきっぷを活用しない手はありません。目的に合ったきっぷを選びましょう。
伊豆満喫フリーきっぷ
伊豆急行線が3日間乗り降り自由になるフリーきっぷです。伊豆高原から下田まで幅広く観光したい方におすすめ。通常運賃で往復すると3,000円以上かかる区間も、このきっぷならお得に移動できます。
南伊豆フリー乗車券(JR東日本)
東京都区内からの往復JR乗車券と伊豆急行線のフリー区間がセットになったきっぷです。有効期間は3日間で、宿泊を伴う旅行に最適です。特急券を別途購入すれば踊り子号にも乗車可能。大人7,280円(2024年時点)で、通常運賃より約2,000円以上お得です。
伊豆ドリームパス
伊豆半島をぐるっと一周できるルート型のきっぷです。鉄道・バス・フェリーを組み合わせて使えるため、東伊豆と中伊豆を両方回りたい方に最適。「黄金路」「山葵路」「富士見路」の3ルートがあり、それぞれ異なるコースを楽しめます。価格は3,900円~4,400円程度です。
Suica・PASMOの利用範囲
伊豆急行線はSuica・PASMOなどの交通系ICカードに対応しています。伊豆箱根鉄道もICカード対応済みです。ただし、路線バスの一部ではICカード非対応の場合があるため、小銭の準備もしておきましょう。
電車で伊豆観光|日帰りモデルコース3選
具体的なモデルコースを3パターンご紹介します。すべて東京駅発着で、電車とバスのみで完結するプランです。
コース1:熱海満喫プラン(所要時間:約8時間)
おすすめ季節:通年(特に1~3月の梅シーズン)
- 8:00 東京駅発(新幹線こだま)
- 8:45 熱海駅着
- 9:00 熱海梅園を散策(約1時間)
- 10:30 MOA美術館を鑑賞(約1.5時間)
- 12:30 熱海駅前の仲見世通りで海鮮ランチ
- 13:30 熱海サンビーチ&お宮の松を散策
- 14:30 来宮神社で大楠パワースポット参拝
- 15:30 日帰り温泉「日航亭大湯」でリフレッシュ
- 17:00 熱海駅発(新幹線または在来線)
- 18:30 東京駅着
このコースの交通費は新幹線利用で往復約7,500円。在来線なら約3,800円で済みます。
コース2:伊豆高原アート&自然プラン(所要時間:約10時間)
おすすめ季節:春(3~5月)・秋(10~11月)
- 7:00 東京駅発(特急踊り子号)
- 9:00 伊豆高原駅着
- 9:30 大室山リフトで山頂へ(約1時間)
- 11:00 伊豆シャボテン動物公園(約1.5時間)
- 13:00 伊豆高原駅周辺のカフェでランチ
- 14:00 城ヶ崎海岸でハイキング(約1.5時間)
- 16:00 伊豆高原駅周辺の美術館巡り
- 17:30 伊豆高原駅発(踊り子号)
- 19:30 東京駅着
踊り子号の指定席特急券は片道約1,580円。乗車券と合わせて往復約8,000円程度です。
コース3:下田歴史&絶景プラン(所要時間:約11時間)
おすすめ季節:初夏(5~6月のアジサイシーズン)
- 6:30 東京駅発(特急踊り子号)
- 9:10 伊豆急下田駅着
- 9:30 ペリーロード散策(約45分)
- 10:30 下田開国博物館(約45分)
- 11:30 下田港周辺で金目鯛ランチ
- 13:00 下田海中水族館(約1.5時間)
- 15:00 爪木崎の灯台と海岸散策(バス約15分+徒歩)
- 16:30 伊豆急下田駅発
- 19:30 東京駅着
南伊豆フリー乗車券を使えば、交通費を大幅に節約できます。
電車で伊豆観光|1泊2日モデルコース
せっかくなら宿泊してゆったり楽しみたい方向けのプランもご紹介します。
1日目:東伊豆の絶景と温泉
- 9:00 東京駅発(特急踊り子号)
- 11:00 伊豆熱川駅着→バナナワニ園見学
- 13:00 熱川温泉街でランチ&足湯巡り
- 15:00 河津駅へ移動→河津七滝ハイキング
- 18:00 河津または下田の温泉宿にチェックイン
- 夕食は宿で金目鯛の煮付けなど地元料理を堪能
2日目:下田散策と修善寺温泉
- 9:00 宿チェックアウト→下田散策
- 10:00 ペリーロード&了仙寺
- 11:30 下田港で海鮮ランチ
- 13:00 伊豆急下田駅発→熱海経由で三島駅へ
- 15:00 三島駅から伊豆箱根鉄道で修善寺駅へ
- 15:40 修善寺温泉散策(竹林の小径・筥湯)
- 17:30 修善寺駅発→三島駅→新幹線で東京へ
- 19:00 東京駅着
この1泊2日プランなら伊豆ドリームパスが大活躍します。東伊豆から中伊豆への移動もきっぷ1枚でカバーできるため、窓口で何度もきっぷを買う手間が省けます。
駅近グルメ|電車旅で外せないご当地グルメ
伊豆は海の幸の宝庫です。電車の駅から歩いて行けるグルメスポットを厳選しました。
熱海駅周辺
仲見世通りの食べ歩きがおすすめです。名物の「熱海プリン」は1個400円。とろける食感が人気で、行列ができることもあります。温泉まんじゅうの老舗「延命堂」は明治時代から続く味です。
海鮮丼なら駅から徒歩5分の「お食事処つるや」が地元民にも評判。鮮度抜群のネタがたっぷり乗った地魚丼は1,500円前後です。
伊東駅周辺
伊東といえば干物です。駅前のひもの通りでは、アジやキンメダイの干物を試食しながら購入できます。お土産にも最適で、真空パックで持ち帰れるお店が多いです。
伊豆急下田駅周辺
下田の名物は何といっても金目鯛です。駅から徒歩10分圏内に金目鯛料理の名店が複数あります。「下田海鮮やまや」の金目鯛煮付け定食(約2,000円)は脂がのっていて絶品。「地魚回転寿司 魚どんや」では回転寿司スタイルで手軽に地魚を楽しめます。
修善寺駅周辺
修善寺温泉街では黒米うどんやしいたけ料理が名物。特に修善寺産のわさびは香りが高く、そばやざるうどんの薬味として格別です。駅構内の売店ではわさび漬けやわさびソフトクリームも購入可能です。
電車で伊豆観光する際の注意点とコツ
車なしの伊豆旅行を快適にするためのポイントをまとめました。
1. 電車の本数を事前に確認する
伊豆急行線は1時間に1~2本程度の運行です。特に伊豆熱川~伊豆急下田間は本数が限られるため、乗り遅れると予定が大幅にずれます。事前に時刻表をスマートフォンに保存しておきましょう。
2. バスとの接続を意識する
城ヶ崎海岸や修善寺温泉など、駅からバスに乗り換えるスポットも多いです。バスの最終便は17時台が多いので、帰りの時間には余裕を持たせてください。
3. 荷物はコインロッカーに預ける
主要駅にはコインロッカーが設置されています。熱海駅は大型ロッカー(700円)も充実。伊豆急下田駅にもロッカーがあります。身軽に観光するために積極的に活用しましょう。
4. 繁忙期は指定席を確保する
河津桜シーズン(2月)やGW、お盆、年末年始は電車が非常に混雑します。踊り子号の指定席は早めに予約するのがおすすめです。えきねっと(JR東日本のネット予約)なら発売日の1か月前から購入可能です。
5. レンタサイクルを活用する
伊豆高原駅や下田駅周辺ではレンタサイクルのサービスがあります。駅から少し離れたスポットへのアクセスに便利です。電動アシスト自転車なら坂道も楽々で、1日1,500円程度で借りられます。
6. 天候による計画変更に備える
伊豆は海沿いのため天候が変わりやすいです。雨の日は美術館やバナナワニ園など屋内施設を中心に組み替えられるよう、サブプランを用意しておくと安心です。
まとめ
伊豆観光は電車で行ける魅力的なスポットが豊富にあります。この記事のポイントを整理しましょう。
- 東伊豆は伊豆急行線で熱海~下田まで直通。駅近の観光地が多く、電車旅との相性抜群
- 中伊豆は伊豆箱根鉄道で修善寺温泉や韮山反射炉にアクセスできる
- お得なきっぷは南伊豆フリー乗車券・伊豆ドリームパスなど目的に応じて選べる
- 日帰りなら熱海・伊豆高原・下田の3コースがおすすめ
- 1泊2日なら東伊豆と中伊豆を組み合わせて伊豆半島を縦断できる
- グルメは金目鯛・海鮮丼・干物・わさびなど駅近で楽しめるものが充実
- 事前準備として時刻表の確認・指定席の予約・コインロッカーの把握が大切
車がなくても伊豆は十分楽しめます。むしろ電車旅だからこそ、車窓からの絶景やお酒を楽しむ自由があるのです。ぜひこの記事を参考に、気軽に伊豆への電車旅を計画してみてください。
よくある質問(FAQ)
伊豆観光は車なしでも楽しめますか?
はい、十分に楽しめます。伊豆急行線と伊豆箱根鉄道を使えば、東伊豆・中伊豆の主要観光スポットにアクセスできます。駅から徒歩圏内の観光地も多く、バスやレンタサイクルを組み合わせればさらに行動範囲が広がります。
東京から伊豆まで電車でどのくらいかかりますか?
新幹線を使えば東京駅から熱海駅まで最短約45分です。在来線の東海道線では約1時間40分かかります。特急踊り子号を使うと伊豆急下田駅まで乗り換えなしで約2時間40分です。
伊豆旅行でおすすめのお得なきっぷはありますか?
目的に応じて選べます。伊豆急行線をたくさん使うなら「南伊豆フリー乗車券」(大人7,280円・2024年時点)がお得です。東伊豆と中伊豆を両方回るなら「伊豆ドリームパス」(3,900円~4,400円)がおすすめです。
電車で行ける伊豆の温泉はどこですか?
代表的な温泉地は、熱海温泉(熱海駅)、伊東温泉(伊東駅)、熱川温泉(伊豆熱川駅から徒歩すぐ)、下田温泉(伊豆急下田駅)、修善寺温泉(修善寺駅からバス約8分)です。いずれも電車とバスだけでアクセスでき、日帰り温泉施設も充実しています。
伊豆急行線の電車の本数はどのくらいですか?
伊豆急行線は1時間に1~2本程度の運行です。特に伊豆熱川~伊豆急下田間は本数が少ないため、事前に時刻表を確認しておくことを強くおすすめします。乗り遅れると30分~1時間待つことになります。
河津桜の時期に電車で行く場合の注意点は?
2月上旬~3月上旬の河津桜シーズンは非常に混雑します。踊り子号の指定席はえきねっとで1か月前から予約可能なので早めの確保が必須です。河津駅周辺は臨時バスが運行されることもありますが、駅から桜並木までは徒歩すぐなので電車旅に向いています。
伊豆を電車で日帰り観光するならどこがおすすめですか?
日帰りなら熱海が最もアクセスが良くおすすめです。新幹線で東京から約45分と近く、MOA美術館・熱海梅園・来宮神社・サンビーチなど見どころが集中しています。もう少し足を延ばすなら伊豆高原(城ヶ崎海岸・大室山)も日帰り圏内です。

