旅館に、もっと熱を。Staff Blog
スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください
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料理は口から食べる・・当たり前の話ですよね。下の色々な部分が”味覚”を感じて「味」が形成される・・分かりきっていますよね。でも、実際には料理は口だけで味わっているわけではなくて、「視覚」「嗅覚」なども使って、総合的な「味」を作り出しています。だから、出すタイミングでフワッと香りをまとわせたり、盛り付けに色々な色を入れたりしている。全て含めて「味」を形成しているのだから、料理人は全て含めて考えて料理を作り上げる必要があるのです。
などなど。だから、料理は芸術であり、料理人は芸術家であるのだと個人的には思っています。そして、和食はその芸術に「四季」をまとわせる。四季のない料理は和食では無い。
といった感じに、器・食材・懐紙・盛り付け・目ものなどを組み合わせながら表現する。自分で作っているのに、料理に惚れ惚れする時すらある。
9月の前菜の献立に入れた「菊花和え」もそう。心から惚れ惚れするほど綺麗で、食べる前から”美味しい”と感じれる一品。「春菊・黄菊・もって菊・えのき」を、自家製の和風出汁で和える という単純な仕事なのですが、色合いのバランスが見事で本当に綺麗なんです。前述した様に、料理は色合いが大切で、「黄色・緑・赤・白・黒」の5色がバランス良く入っていると綺麗に感じます。赤は少ない方が良いので、その辺りはバランスが必要ですが、基本的には5色が良いです。菊花和えは、黒を抜いた4色で構成されています。
いつもの料理も、色合いを意識してみると更に美味しくなるのでご家庭でもお試しくださいね。
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