旅館に、もっと熱を。Staff Blog

スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください

「和食×フレンチ」 フレンチのシェフが調理場に入りました!

【職人不足】

「料理人がいない・・・」

同業者から、そんな言葉をよく聞きます。富嶽はなぶさにとっても例外ではなく、常に料理人を探している状況です。

519日に「はなぶさ旅館」を閉館し、623日に「富嶽はなぶさ」へ移転しました。移転して部屋数が増え、料理人の人数が足りない状況はかなり深刻に。

高いお金をかけて、人材募集の広告などを打ちましたが中々上手くいかず。20万円支払って、面接できた人数はなんと0人。面接すら出来ないという状況でした。友人に声をかけたり、SNSで募集して、なんとか数名の方と面接することが。

今回の人材募集は、

  1. 和食の職人でなくても構わない
  2. やる気と熱意がある方
  3. 料理が大好きな方

という人を探しました。

僕も移転して気合が入っています。中途半端な人間に、ジョインして欲しくなかった。「人がいなければ、良い人が見つかるまで自分でやってやる」

そんな気持ちで。

【フレンチの職人との出会い】

人材募集に苦戦する中、友人の紹介でフレンチの職人が面接に来てくれました。それも僕と同世代の、一番脂が乗っている職人が。

3年ほどお店を任されていた方で、料理の腕は確か。ヤル気も申し分ないほどに。そして一番重要な部分、「料理が大好き」という想いはビシビシ伝わってきました。

彼は「話を聞く程度・・」という予定だったそうですが、僕は「絶対に一緒に働きたい!」と、2時間くらい想いを伝えました。”同世代の同じ料理人”。仕事へかける想いは同じでした。結局、7月から”富嶽はなぶさ”一緒に働いてくれることに。

フレンチの料理人が入るという事は、僕ら和食の料理人にとってもチャンス。知らない料理の知識や技術を学べるのだから。

早速7月の献立に「豚足のテリーヌ」を入れました。和食は、肉類はあまり使わない。ですので、肉類のバリエーションがどうしても弱い。この和食の弱い部分に、フレンチの技術を。

  • 豚足
  • 豚耳
  • 豚のこめかみ肉

という、今まで全く仕入れた事のない食材を仕入れました。

やはり、新しいことを学ぶのは胸がワクワクします。

豚足、豚耳、こめかみ肉を、香味野菜とゆっくり炊いていき、肉をほぐして更に炊く。豚のゼラチン質のみでテリーヌの様に固まります。

肉の旨味がこれでもか!と抽出したスープに、豚耳の歯ごたえとこめかみ肉の旨味が合わさって最高。前菜の一品として入っています。

「和食×フレンチ」

面白さは未知数!今後の献立をお楽しみに!