秋刀魚が美味しい季節

「今年の秋刀魚は高い。そして痩せている」

9月中旬から秋刀魚の動向を気にしていましたが、今年はどうにもこうにも大変でした。10月に入って、何とか秋刀魚を仕入れられましたので献立に入れようかと。やはり、”秋刀魚のない秋”なんて”夏休みのない8月”のようですからね。って事で秋刀魚は、和食の中でもクラシックな仕事「八幡巻」に。

まずは牛蒡を、醤油・砂糖・味醂・酒で炊いておきます。そのまま汁に浸けて一晩置き、味を染み込ませる。

秋刀魚は、すぐに三枚に卸して中骨まで綺麗に除きます。

半分にして、雄節と雌節に分け、柚子を入れた三度割に漬ける。

浸けた秋刀魚を牛蒡に綺麗に巻いていきます。爪楊枝を使って綺麗に。

オーブンにて軽く焼いて、秋刀魚の形を決めて爪楊枝を抜き、魚タレを塗って焼き上げる。

メチャメチャ手の掛かる仕事ですが、その分メチャメチャ美味しいのです。最近では、業務用の八幡巻も販売されていますが、手作りのソレには到底敵わないです。そして高いです。富嶽はなぶさでは絶対に使わないのでご安心を。

当館の料理のモットーは”手作り”。出来る限り手を掛けて料理する。それが料理人である僕らの役割だと思っております。ご家庭では出来ない秋の味覚の楽しみ方、是非是非ご賞味ください。

富嶽はなぶさ三代目ブログに、更に詳しく書いてあります！レシピブログも多数！→三代目ブログ「秋刀魚の八幡巻が美味しすぎる！でも仕込みが大変すぎる！」