旅館に、もっと熱を。Staff Blog

スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください

お酒を通じて人と人が繋がっていくのが好き。

3名の料理長が“伊豆長岡御膳”の献立を考案中!

3月31日に開催が決まった「桜ワイン会」。今年で5回目?6回目?毎年恒例になりつつあります。
最初は、僕だけで作っていた御膳が、いつしかはなぶさ旅館の調理場全員で作るようになり、3軒の旅館の料理長でコラボするようになりました。
やはり、一人だけで献立を考えるよりも、プロ中のプロが色々アイデアを出すことによって、全然違った最高のものが出来るんだと感じました。しかし、何人ものプロが一つの献立を一緒に考えるというのは難しい面もあります。
「器が被らないように」「食材が被らないように」「盛り付けが被らないように」
などを考えて献立を立てなければならないので。そこで、今回も料理長同士の話し合いを行いました。やはり、プロが揃って同じ方向を向いて仕事をするのは格好良いと、しみじみ。絶対良い御膳になる予感しかしませんので、お楽しみに!

「献立の担当を決める」「器選び」これが、話し合いの大きな目的。日本料理の献立って、通常は一人の人間がほとんど全部を決めます。一人で決めた方が、全体のバランスを考えやすいから。
「こっちで海老を使ったから、こっちでは別の食材を・・」、「器はこんな流れでいくか・・」、「盛り付けの飾りは刺身ではこれで、八寸ではこれを・・」などなど。和食って、様々な要素が複雑に絡み合っているから面白いのです。その複雑さ故に、献立を考えるのには苦労する。しかも3人で一つの献立を考える・・・。結構大変なのです。でも、もう何回もコラボでワイン会をやっているので、ある程度の感覚は掴めてきたかなと。
個人的には、このワイン会を”挑戦の場”にしてもらいたいという思いもあります。いつもの旅館での献立では出来ない献立、原価的には使えない食材など、色々挑戦してもらいたい!という気持ちが。だから、今回「八寸をやりたい」と言ってくれた八の坊の料理長の言葉が嬉しかったです。かなり手が掛かりますからね、八寸は。いつも、僕が担当していましたが、今回は八の坊の八寸です。お楽しみに!
会場は、伊豆長岡の源氏山の山頂なので、火も電気も使えません。運べるような箱に入れなければいけないし、温かいものは熱々で出せない。結構難しい状況ですが、そこはプロ中のプロ三人。毎年、大好評の御膳を見事に作ってくれます。腕の見せ所ですからね。
さて、大体の献立の枠組みは決まったので、これからそれぞれの料理長が形にしてくれます!
僕も、もちろん献立を考えて形にします。押忍っ!
三月半ばには、試食会をして料理とワインのマリアージュについても考えます。本気で楽しんでもらえるように頑張ります。
前泊して、旅館でゆっくりして、美味しい朝ごはん食べてからワイン会へ!でも良いし、ワイン会に出席して、ほろ酔いでチェックインして、夕ご飯食べて、温泉に入って、ゴロンと寝る。翌日に朝ごはん食べてからチェックアウト。どうですか?
想像しただけでも最高じゃないですか?受付開始したら、またお知らせしますのでお待ちくださいませ!

はぁ~、しかし楽しみです。