旅館に、もっと熱を。Staff Blog
スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください
旅館に、もっと熱を。Staff Blog
スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください
様々な業種で人材不足が問題になっております。
旅館業ももちろんそうで、求人を出しても面接すら行えない状況に。
外国人スタッフやパートタイムの方の力でなんとか回す宿も多いのかと思います。
少子高齢化の逆ピラミッドにより、今まで普通だった事がどんどん崩れていっているのを感じます。
先日、館内アンケートを書いてくださったお客様から「タクシーが時間通りに来なかった」という内容が。
コロナ前まではほとんどなかった意見ですが、コロナ禍で運転手が流出して同じく人材不足に陥っているそう。
チェックアウト時は多くの宿から同時にタクシー要請があり、週末なら15分〜20分待つこともザラにあります。僕自身、伊豆箱根鉄道の終電で帰ってきた際にタクシー難民になることはよくあります。
全国各地で起きている”タクシー台数が足りない”という問題は伊豆長岡でも起きています。
フロントにタクシーを頼んでも「どの程度待つのか?」が分かりづらいですよね。
我々も配車をお願いする際は「どの程度かかりますか?」と必ず聞きますが、基本的には「ちょっと明確にはお答えできないのですが、少し時間がかかります」という答えが返ってきます。
僕個人のオススメは「アプリでの配車」
「GO」というタクシー配車アプリを使えば、待ち時間なども分かるし、アプリ上で決済することも可能です。
伊豆長岡もアプリの配車可能地域ですので、例えば観光地にいてもタクシーの配車をスマホ上ですぐに行えます。
東京などの都市部でもかなり使えるのでオススメですよ!
ちなみに、当館では送迎を行っておりません。
理由は3つ
「人材不足」
宿は、フロント・接客・内務・清掃・調理場・メンテナンスなど様々な業務で溢れている。そして、ほとんどの業務は「人」が行い、宿が安全に運営されております。
当館の規模でも40名〜50名ほどの人が働いていますが、常にギリギリで間に合わせる日々です。
故に送迎をするには人の確保が当然必要で、もしそれをやろうとすると宿泊代金を見直すことになります。
また先に述べたように宿泊業界も人材不足が深刻で、簡単に人を確保することは叶いません。
「館内サービスを充実させたい」
宿は常にサービスの取捨選択をしないといけません。
お客様から「〇〇が欲しい」「こういうサービスがあれば良い」などのお声を日々いただきます。
全ての意見を採用するのではなく、「その意見を取り入れる事で多くの方が豊かになれるか?」を検討する必要があります。
“送迎サービス”というのは、公共交通機関を使わないお客様には必要ないサービス。そしてコロナ以降、自家用車やレンタカーでのご来館が非常に多くなりました。
その状況を加味して、「送迎サービスを取り入れるか?」を取捨選択しております。ご了承くださいませ。
ちなみに、伊豆長岡駅から最も近い旅館が富嶽はなぶさで、徒歩10分ほどです。シェアサイクルを使えば、自転車で5分です。
「地元の足を衰退させないため」
かつて熱海の観光産業が崩壊したのは、「宿が全てのサービスを提供したから」という事も一因だと聞きます。
宿は一泊二食の提供に加え
などなど、あらゆるサービスを提供することで利益を最大化してきました。
その結果、宿泊施設が潤う一方で、街の商店街やお土産物屋・飲食店・交通機関などが衰退した歴史があります。
今はどうでしょう?
宿のサービスを限定することにより、熱海銀座商店街は人で溢れ、熱海市内には新しい飲食店も沢山出来て街が活性化してます。
伊豆長岡温泉も、そういう好循環を生み出さなければ持続可能な観光地になれないと僕は思っております。
送迎サービスを否定しているのではありませんが、共存共栄できる形にしていきたいな、と。
国もライドシェアに向けて動き出す報道があります。
Uberなどのサービスを使った事があればその便利さに驚きます。
需要に供給が追いついていない状況があり、供給がこれ以上できないのであれば別の方法を検討するのが普通なのかと。まだまだハードルはあると思いますが、こちらは是非とも期待したい部分です。
兎にも角にも、今はタクシーが不足している状態です。
もしタクシーをご利用の場合は、お早めにフロントに相談いただくか、GOアプリで配車するのがオススメです。
それでもタクシー待ちは起きてしまうかと。そんな時は、2階ラウンジでゆったりお待ちくださいね。
最新のブログ記事Recent Entry
カテゴリーアーカイブCategories
月別アーカイブMonthly