先日、旅行サイトの口コミで「料理自慢？安かろう悪かろうといった感じ」という内容をいただいた。

ブログやSNSでも何度も言っているのですが、「100人が来て100人全員が美味しい料理というのはこの世にはない」というのが僕の持論。

育ってきた環境が違うから好き嫌いは否めない的なアレですね。夏がダメだったりセロリが好きだったりするアレですね。

SMAP知らない若い世代の方はなんのこっちゃですね。

ジョエルロブションのお店が好きな人もいるし、嫌いな人もいる。それは人によって様々だから仕方のない事。

ただ富嶽はなぶさが提供している料理は、料理人もスタッフも経営者も納得して自信を持って提供している内容なのです。

• 刺身が2種類も出てくるのが分からない
• せいろの中身が大根の切れ端
• 夜もこれといった目立ったものはない

などとご意見いただきましたが、それってあくまでも個人の主観なので、我々としては「仕方ない」と思う事なのです。

試作をして、試食をして、もう一度試作をして、試食をして、スタッフも試食をして、などと常にアップデートしています。料理については、自信を持って提供しています。

刺身が2種類出てくるのは、今の時期だけ提供できる「鮎の姿造り」があるから。これを食べに来たというお客様も少なくないです。

朝食のせいろ蒸しは、三島西麓野菜のこだわりの内容。あくまで素材のおいしさを楽しんでもらいたいから、動物系の旨味は入れていないのがこだわり。

夜のメインの炙り寿司は、板前自らお客様の前でA5和牛静岡そだちの肉寿司を炙るもの。リピーター様もいつも楽しみにしている料理です。

ウチの料理は自慢の料理です。それの何が悪い。

旅行サイトに書くのは自由だが、多くの方から高評価をいただいているのは事実。

僕らは僕ららしい料理を作り続け、常にアップデートするだけ。そして、「富嶽はなぶさの料理が好き」というお客様に来ていただく様に努力するだけ。

ネットの口コミに美味しいだの口に合わなかっただの書くのは自由ですが、我々は毎月試食をして「コレは喜んで頂ける」という料理を提供してます。
もちろん納得いかない内容なら板前にしっかり意見を言って変更してます。そこに忖度は無い。

今月の料理も素晴らしい！
ウチの板前は素晴らしい！ pic.twitter.com/yhteAgWFA6

— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) July 10, 2022

さて、7月も新献立に変わりました。今月の料理も自慢の内容でございます！

7月の新献立

「伊豆会席」

食前酒：生姜酒または檸檬酒

先　付：枝豆冷製スープ　蓴菜　ベーコン

前　菜：青梅甘露煮　長茄子翡翠煮　カマス芋寿司　寄トマトマンゴー　牛ももロースト荏胡麻　蓮芋旨出汁ゼリー　烏賊と陸蓮根雲丹和え

造　り：本日の白身魚　本鮪　活〆勘八　生しらす

旬　肴：鮎姿造り　紅白妻　天城山葵　修善寺醤油

煮　物：南瓜岩石寄せ　海老芝煮　菖蒲麩

焼き物：銘柄和牛「静岡そだち」の炙り鮨

口直し：韮山トマトのワイン煮

中　皿：豆乳のキッシュ風　三島馬鈴薯　たもぎ茸

食　事：山葵ご飯「いずまぶし」　天城産本山葵

水菓子：珈琲ゼリー　静岡メロン　平井西瓜

＊A5和牛会席は中皿がA5和牛ステーキになります

＊特選会席は中皿がA5和牛ステーキになり、更に鮑の蒸し焼きと伊勢海老のお造り（翌日朝食で伊勢海老の味噌汁）になります

（お料理の詳細はこちらから）

毎月行う試食

前述しましたが、お料理は毎月試食会を行なっております。

もちろん忖度なしにダメ出しもするし、料理人と意見をぶつける時もあります。それは、料理人も我々も「お客様のために」という想いがあるからです。

今月も試食を行いました。とっても良い内容でした。

個人的にはやっぱり前菜を食べてもらいたい。

地元・韮山のミニトマトを使った寄せトマト。

マンゴー黄身酢がかかっていて非常に爽やか。

カマス芋寿司も完璧。酢橘との相性も抜群。

ナスや蓮芋などの夏野菜も美味しく優しく味付けされていて◎

枝豆冷製スープも、枝豆のツブツブ感があってGood。

蓴菜がこれまた良いです。

煮物は南瓜岩石寄せ。

南瓜と鶏肉を魚のすり身と合わせたもの。完全手作りです。

煮物にここまで力を入れる旅館は少ないかと。

初夏の味わいも最高でっす！

富嶽の味を好きな方へ向けて

「お料理がホント美味しかったです」

と帰り際に声をかけてくださるお客様が沢山います。

その度に、「あぁ、間違ってないな」と思うのです。

正直、いつも「これで大丈夫なのか」という不安はあります。だからこそ、常に現状に疑問をぶつけているのです。

• 他の施設や飲食店からインプットして
• 勉強して
• 取り入れて
• 現状を壊して
• 新たなものを作って
• 提供して
• また壊して

という繰り返し。

移転リニューアルした時からも料理内容はどんどん変わっています。

「富嶽はなぶさの味が好きなんです」というお客様を1人でも増やせるように、もっともっと頑張りまっせ！

7月の献立もお楽しみにです！

（富嶽はなぶさのご予約はこちらから）