旅館の醍醐味ってなんだろう?
などなど、人によってその答えは様々でしょう。
では、当館・富嶽はなぶさが推しているポイントは何だろう?を考えると、やはり
になります。
これからは、スタッフなどの「人」という部分を推していきたいですが、それは徐々にですね。
さて、板前の僕からすると、やはり”料理”というコンテンツは譲れない部分なので力を入れています。
富嶽はなぶさの平均単価は16,000円ほど。
当然ながら、一泊10万円する宿とは素材も出し方も違いますが、同等の旅館よりは確実に良いものを出している自信はある。
ただ、朝食に関してはずっとマイナーチェンジばかりで、大きな枠組みは10年近く変えていなかったのが事実。
調理のやり方も提供方法も上手く出来ていたから、なかなか手をつけずにいましたが、一気に変更することにしました。
それは、コロナで大打撃を食らったからこその想いもあって。
「このままじゃいけない」という想いはいつだってある。常にアップデートを楽しめる宿になりたいんです。
現状維持は衰退。僕の好きな言葉です。
そんな想いの朝食が、遂に完成しました!というお知らせ。
新型コロナウイルスが猛威を震い、営業自粛を決めた頃、調理場のみんなに「朝食をフルリニューアルしたい」と相談しました。
をゼロベースでもう一度考えてみよう、って。
「なぜこの時期に?」と思われますが、「この時期だからこそ」という想いもありました。
動き続けている時は、目の前の事に必死になってなかなかクリエイティブな作業に没頭しづらい。せっかくコロナで休業しなければならないなら、むしろアップデートに使おうじゃないか!と前向きに。
かくして動き出した富嶽はなぶさ朝食フルリニューアル案。
テーマは
です。
富嶽はなぶさの”味”には自信がありました。その上で、盛り付けや見た目の艶やかさを。そして、「食べさせすぎない朝食」をと。
旅館の朝食って、どうしても食べ過ぎてしまうものですよね。
もちろん、それもとても良い事だと思うし、豪華絢爛な料理を楽しみに来るお客様は多くいると思います。
ただ、「煮物」「干物」「おかず」みたいに、ドーンと提供するのではなく、”ちょっとずつを沢山”楽しんでもらうスタイルの方が、富嶽らしさが出せるのでは?と考えたんです。
一つ一つ手作りの富嶽はなぶさの料理。だからこそ、一つ一つをしっかり味わってもらいたいって。
ですので、器にはこだわりました。
器屋さんと相談し、枠の箱はフルオーダーメイドで作る事に。
盛り付けも楽しんでもらえる様に、豆皿を沢山使い、見た目にも艶やかに、そしてちょっとづつを沢山楽しめる様な盛り付けにしました。
朝食のフルリニューアルは完了しました。
ただ、まだまだお客様の声を反映しながら、もっともっと良い形にしていこうと思っています。
館内アンケートにご感想を是非書いてください!
お客様の声が、僕らをもっともっと強くしてくれます。よろしくお願いします。
では、富嶽はなぶさの朝食も楽しみに御来館くださいませ!
朝ごはんもホント美味しくて感動してた。この小皿に乗ってる品数を見てーー!塩辛苦手です、と言っていたら違うのにしてくれてて、細やかな心遣いにも感動しました。ちなみに友人に貰って塩辛食べたら美味しくて、これならイケる!!と思ったのもびっくりです! #富嶽はなぶさ pic.twitter.com/oCWWe1RGwN
— とびこ (@happyuki1023) August 8, 2020
とりあえず、お客様からは好評のお声をいただいており、ホッとしている次第です。
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