旅館に、もっと熱を。Staff Blog
スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください
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若い頃にそう親方から教えてもらった。
日本料理は本当に美しい料理で、細かい部分にまで意味やこだわりが散りばめられています。
特に「出汁」は和食にとっては核となるもので、お店にとっては非常に大事なもの。
基本的には、”煮方”という調理場で一番重要なポストの料理人が出汁を引き、味を決めます。
お椀の味付けなどは特に繊細で、「酒・塩・薄口醤油」の僅かな量で味を完璧に調整する。
「お店の味を味わう」
本当にピッタリの言葉です。
アンケートなどを見ていると
など、お出汁を褒められることが多いです。
味噌汁・お椀・煮物の出汁など、それぞれ味付けは違いますが基本的には同じ出汁を使っています。
味付けが違うと、全く違う表情を見せてくれるお出汁は本当に神秘的だな…といつも思います。
お客様からも「お出汁って販売してますか?」「出汁が売ってたら買って帰りたいのに」という声も多く。
ということで現在、「富嶽の出汁」の販売を計画しております。
「富嶽の味をご家庭で」
実は、ずっと出汁の販売はやりたかった事でした。
前述した様に、和食の味の核はお出汁。その出汁を何とかご家庭ですぐに再現できる形に出来ないかな? と。
しかしながら、業者さんの最小ロット数は非常に多く、賞味期限なども考えると販売は非現実的なものばかり。
ですが先日、小ロットでオリジナル出汁を作っている会社さんを紹介していただきました。
話は思っている倍速でトントン拍子に進み、既に試作品の試食まで進んでおります。
富嶽の出汁は、「鰹節+昆布」のいわゆる”一番出汁”という王道のそれ。
最初は、”完璧にウチの味を再現しよう”という考えでしたが、色々なお出汁を試飲するにつれて考えに変化が。
「富嶽の出汁をもっと美味しくしてお届けしよう」と。
やはりお出汁は神秘の塊で、最初に飲んだ時には「ん?だめかな…」と思っていても、他の材料が組み合わさったらとても良くなったりして。
社長・料理長と試飲していると、「今の味をもっと良い味に出来るのではないか?」という気持ちになりまして。
という事で、絶賛お出汁試作中なのです。
1回目の試作で2つの組み合わせまで絞り、ここから更に内容量などに変化を与えていきます。
富嶽の出汁がどうなるのか?
もちろん、旅館でお客様に出しているお出汁も変わります!
“出汁を変える”というのは、和食の調理場にとって非常に重要な事。
鰹節の仕入れ先を変えるだけでも大騒ぎになるくらいですから。
「もっともっと美味しく」をいつまでも追求していきたいな、と本気で思うんです。
そして、その”美味しい”をご家庭でも再現してもらえたら最高すぎるな、と。
料理を通してお客様を豊かにしたい。それは、旅館でもご自宅でも。
まだまだ試作は続きます。
お出汁は深すぎて、決めるのに非常に苦労します。
富嶽はなぶさらしいお出汁を作りますので、期待していてくださいね!
販売開始はもう少し掛かりますのでお待ちを!
「和食で一番大事なお出汁」
“その店の味を魅せる”という事を修行時代にメチャメチャ叩き込まれました。#富嶽はなぶさ の味をどうにかご家庭で再現出来ないか?と只今お出汁作りをしております。
「無添加・保存料なし」の安心なお出汁を。それにしても出汁は奥が深い。深過ぎて困ってる…。 pic.twitter.com/jkOUJCeoaS
— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) March 16, 2021
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