旅館に、もっと熱を。Staff Blog

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2泊目の滞在料理が変わる!新たなスペシャリテ「金目まぶし」を召し上がれ

伊豆に来たらやっぱ金目鯛

「旅館の2泊目の料理ってショボくなるよね」

というのはよく言われる話。

1日目に本気を出して、2日目は少し手を抜いた感じになるのは「旅館」という特性が大きく起因しているのかと。

旅館は基本的に「多くの人に料理を提供する」というスタイルが定番。故に、仕入れや仕込みは多くの人に提供する事を考えられて進められます。

また、同じ宿に2連泊する方もあまりいません。

だから、

  • 2泊目のお料理をしっかり考えなかったり
  • 食材が余るのを避けてあるもので賄ったり
  • 小さい魚よりも大きな魚を仕入れたり

などという流れになる場合が多い…と個人的に思っております。あくまで個人的な意見です。

当館でも、「1泊目の方が料理が良かった」と口コミや館内アンケートにご意見を頂戴する事がありました。

そもそも、「2泊してくれるお客様をもっと大切にしなくてどうするんや」と思いまして2泊目の料理をガラッと変更することにしました

 

金目鯛の姿煮

「伊豆に来たら金目鯛」とは古からの言い伝え。…嘘です。でも、駿河湾の金目鯛は日本が誇るブランドであるのは事実で。

金目鯛って美味しいですよね。

  • 煮付けにしても
  • 刺身でも
  • 焼いても

どれも最高で。

富嶽はなぶさでも、伊豆の金目鯛をお刺身で提供しています。

「2泊目の滞在料理のメインは何にしよう?」という問いに「金目鯛の煮付け」となったのは必然的な流れでした。

とは言っても金目鯛は非常に高級な魚。特に駿河湾の金目鯛はトップオブトップ。値段がバカみたいに高いのです。

正直、使うのは結構難しいかも…と思って地物以外の金目鯛も試食してみました。

(駿河湾産の金目鯛)

(その他の金目鯛)

食べ比べるともう全然違う魚でした。全く違うものです。

駿河湾産の金目鯛が上質な脂で身がフワフワしているのに対し、別の産地のものは脂が少なくパサパサ。味の味わいも旨味が少なく感じました。

食べてみてすぐに「地元の金目鯛を使う。高くても使う」と決めました。

 

金目まぶし

さて、では「メインが金目鯛の姿煮」だけでは面白くないですよね。美味しい煮物を更に美味しく・更に楽しくプレゼンテーションするのが僕らの仕事。

という事で、金目鯛の姿煮をベースにしてご飯を美味しく召し上がれるようにした「金目まぶし」を試作してみました。

金目鯛の煮汁ってめちゃめちゃ美味しいじゃないですか。

  • 甘辛い味
  • 金目の美味しい脂が出た汁

これを最大限楽しめる形にしたいな、と。

1杯目は、金目の身と煮汁をご飯に掛けて

2杯目は、金目の身と煮汁と卵黄と薬味で

3杯目は、金目の身と薬味と金目出汁で茶漬けに

「煮汁で米を喰らう」という背徳感を最大限楽しめる内容。

金目鯛+煮汁+ご飯、は当然美味しいに決まっているし、そこに卵黄が恐ろしく合うし、茗荷やネギや山葵などの薬味でサッパリするのも良し。

あと、金目鯛の骨や頭からじっくり取った金目出汁が濃厚でぶっ飛びます。(語彙力よ…)

この辺りの仕事は和食の職人の得意技。言葉の通り、骨の髄まで旨味を抽出しております。

 

どハマりする美味しさ

僕も試食で食べてみましたが、お腹いっぱいでもどんどん箸が進んでしまいました。

「これを食べたいから2泊しようか」と思ってしまうかも。

金目まぶし以外にも

手作りの椀種「とうもろこし茶巾 雲丹射込み」の先椀や

旬の肴を詰め込んだ前菜や

海老真薯鳴門磯辺揚げに戸田塩を合わせたりと、もう相当満足度高いです。

 

2泊目のお食事も楽しみにしていてくださいね!

ご予約は、予約サイトから同じプランを2泊分ご注文していただけましたら幸いです。

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