旅館に、もっと熱を。Staff Blog
スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください
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伊豆の国市はミニトマトの一大生産地という事をご存知でしょうか?
静岡県の約6割が、ここ伊豆の国市で生産されています。
当館・富嶽はなぶさでも、ミニトマトのワイン煮などで利用しています。
せっかく旅館に来ていただいたお客様に、地元の美味しい食材をたくさん味わっていただきたい。強くそう思っております。
最近、伊豆の国市のトマト農家さんから「廃棄問題」についてお話を聞いた。
生産するミニトマトの中には、
というモノが必ず出てしまうそうなのです。
味については一切問題が無く、市場に出せないものはパートの方に持ち帰ってもらったりするそう。
しかし、それでも残ってしまう場合は泣く泣く廃棄に回すのだとか。市場に出してしまうと、良いトマトまで価格破壊を起こすので市場での販売は難しいのだ。
22年も廃棄し続けているそうです。
ミニトマトは普通のトマトより加工に向いておらず、なかなか加工商品などにも活用が難しいようです。
市内のトマト農家は50軒以上。毎日50~100kgのミニトマトが廃棄されています。
そんな現状を聞いて、料理人として、同じ町に住む人間として、「何かできないか?」と。
廃棄するミニトマトを食べてみると、「こんなに美味しいトマトが棄てられるなんて…」と悲しくなりました。
まろやかな酸味の中に甘みがあり、気づくと何個もそのまま食べている自分がいた。
先ずは、”素材本来の美味しさを味わってもらおう”と思ったのは必然だったのかもしれない。
可能な限りそのまま味わってもらうため、また朝食で提供するため、フレッシュなトマトジュースにすることに。
ブレンダーなどは使わず、スロージューサーという石臼挽きの様な容量で果汁のみ絞ってジュースを作る。そうすることにより、トマトの味わいや栄養素などを壊さずにジュースにすることができます。
飲んでみると・・・ぶっ飛びました。恐ろしく美味しい。
普通のトマトジュースと違い、酸味が聞いていて飲みやすく、また甘みも後から追っかけてきます。
調味料など余計なものは一切入れていないので、まさに「素材そのものの味」に。
既に、朝食の”おめざの一杯”で提供を初めております。
朝からスカッとした気分になるかと。
今後は、夕食の献立やネットショップの商品にもミニトマトを使っていこうと考えております。
生産者の方が心を込めて作ったトマトです。可能な限り、”棄てずに召し上がっていただこう”と。
前菜担当の和泉さんは、「焼いて何かソースをかけたらどうか…」など考えてくれてます。
僕も、ミニトマトでカレーを作ろうか?ソースを作ろうか?などと思案しております。
どんな形になるのかお楽しみに!
(ネットショップはこちらから*毎月新商品販売してます)
世の中、「SDGs・サスティナブル」と叫ばれております。確かに、未来のために必要な事だと思います。
コンビニやスーパーでビニール袋を貰わないのは分かりやすいけど、知らない所で食材が大量に廃棄されている現状はある。僕も今まで知りませんでした。
多くの人が環境について配慮する世の中になった。だからこそ、色々なところに目を向けてほしい。
すぐ目の前にもSDGsはあるのだと。
我々は、旅館が出来る”環境への配慮”をしていきます。
まだまだビニール袋はたくさん使っているし、毎日大量の紙をコピーしています。
その辺も、徐々に徐々に良くしていけたら良いな。
今日の朝食から自家製トマトジュースの提供を始めました。
トマト農家さんと一緒に「廃棄されてしまうトマト」の活用を考えて形にした一品。
ブレンダーではなくスロージューサーで圧力をかけてゆっくりすり潰して搾汁しているので舌触りも滑らか。栄養素も壊さず摂取可能!何よりもマジで美味い! pic.twitter.com/jhALL9qBux
— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) February 2, 2022
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