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スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください

富嶽はなぶさのスペシャリテ!青梅密煮を徹底紹介!

初夏の味

段々と暑くなってきた伊豆長岡。富嶽はなぶさの事務所もクーラーが必要になってまいりました。

料理も春の食材から夏の食材へ。

煮物は筍土佐煮から南瓜岩石寄せに変わったり、鮎のお造りが始まったり。

”四季を食べる”日本料理の面白さの一つ

富嶽はなぶさ初夏の味をお楽しみください。

 

青梅の時期

今は特に青梅が非常に良い時期です。

梅シロップや梅酒作りをするご家庭も、少なくないのではないでしょうか?

ちなみに僕は昨年から梅酒作りを始めまして、今年で2年目。昨年作った梅酒も絶賛寝かせ中でございます。

この”時間が美味しくしてくれる”のがたまりませんよね。

今年はホワイトリカーではなく日本酒で。そして甘さも控えめにして。ホントたのしい。

さて、青梅ですが梅酒や梅シロップ・梅干し以外はどんな風に使うのでしょう?

富嶽はなぶさでは、「青梅密煮」にしてご提供しております。

 

富嶽はなぶさのスペシャリテ

献立に「青梅蜜煮」という文字が現れると少し興奮する自分がいる。

とにかく仕込みに時間がかかり、丁寧に丁寧に味を含ませていく仕事は和食の真髄

先ずは丁寧な下処理。

ヘタを取り除いてから一度冷凍庫に入れて繊維を壊します。

そして色付け。青梅の”色出し”をするのではなく”色付け”です。

銅鍋の銅の成分により青梅に色を付けるのです。ご家庭でやる場合は、綺麗に洗った10円玉でやると良いです。

流水でしっかりと銅の成分を落としてから味付けをしていきます。

そしてそこから、仮蜜で味を段階的に濃くしていくのです。

特に重要なのが温度で、温度差があるとすぐにシワが寄ってしまします。あまり梅の数が多くても、梅同士が押されてしまってシワが出来ます。

また、梅は丁寧に扱わないとすぐに皮が破れてしまいます。本当に繊細な仕事なのです。

青梅という素材の特性を理解し、温度・扱い方の管理を徹底していく。

その結果

  • 皮の張り具合
  • 色の鮮やかさ
  • 味ののり方
  • 柔らかさ

などを最大値化できるのです。

 

プロの味を是非是非

ここまで説明してきてなんですが、ご家庭では再現不可能かと思います。

  • 梅のふっくら感
  • 弾けそうなほどの皮の張り方
  • 解ける様な食感
  • 色の鮮やかさ
  • 味の染み方

など、隅々までプロの技を散りばめた作品です。

6月の献立に入っておりますので、是非是非ご賞味くださいませ。

「なにこれ?美味い!」ってなるはずですから!