旅館に、もっと熱を。Staff Blog

スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください

やってみたかった「テラスで朝食」。富嶽はなぶさのサービスになるか?

日常の中の非日常

あなたが宿に求めるものはなんですか?

  • 温泉
  • 客室
  • 料理
  • サービス
  • 休息
  • アクティビティ
  • 映え

などなど、人によって様々かと。

1つ共通する点としたら「非日常」という部分ではないかと。

「いつもと違う1日を過ごす」

旅に求める一つのエッセンスなのかな。

先日、奥様の誕生日祝いにパレスホテル東京へ行きました。僕らが結婚式を挙げたホテルです。

「33時間お籠りステイ」という、コロナ対策をバッチリした超絶お得なプランで。

ほとんどをホテルで過ごしましたが、やっぱり非日常をビンビンに浴びました。

  • テラスでインドアダインニングを楽しんだり
  • お部屋でダラダラしたり

僕らみたいな貧乏人でも、まるで貴族の様に接してくれるサービスマン。何をとっても一流のものが出てきてどれも美味しい料理。

ラグジュアリーホテルのサービス・料理は非日常の塊だなぁと。

では、富嶽はなぶさではどうだろう?

僕らはどちらかというと「日常の中の非日常」を提供しているんだと思う。

  • そこまで背伸びしなくても楽しめる
  • 接客も温かみのあるカジュアルなサービス
  • 料理も高級食材ばかりではなく地元の美味しいものを

それが心地よく、それが味わいたい人に向けて、「日常の中の非日常」を提供し続けたいなと。

 

テラスで朝食

パレスホテルのテラスで食べた朝食が、感動するほど素晴らしかった。

「これをヒントに何かできないかな?」

などと小さい脳みそを働かせておりましたら、すぐにそのチャンスがやってきました。

当館でプロポーズをされるお客様で、旅館はたまたまですが貸切営業。そして、男性は僕の知人。という状況。願ってもないチャンスでした。

夕食時にプロポーズが上手くいった翌日、富嶽はなぶさ2階のテラスで朝食を提供してみることに。もちろんお客様にご説明をして。

  • 富士山ビュー
  • 狩野川のせせらぎ
  • ツバメの鳴き声
  • 木漏れ日

など、メチャメチャ素敵な空間が完成。

「どこで朝食を食べるか」で、こんなにも雰囲気が変わるのかと驚きました。

ちなみに、富嶽はなぶさの食事処も完全個室で素晴らしい、という事はお伝えしておきますが。

富嶽はなぶさの食事処はこんな感じ↓

 

課題点は沢山

ただ、やってみると課題点は沢山出てきました。

  • 雨ならアウト
  • 風が強くてもアウト
  • セッティングに時間・労力がかかる
  • サービスのリソースが1組に集中する
  • 固形燃料で温める味噌汁は風で温まらない
  • 夏・冬は無理かな
  • テラスはラウンジ横なので他のお客様からは丸見え

などなど、初夏の時期に貸切で天気も良かったから可能だったサービス。

安定しないサービスは、提供するのは非常にこんなんですからね。

ただ、やってみて色々とアイデアが湧いてきたのも事実で。

「テラスで朝食を食べる」というベクトルに合わせるのなら、他に方法があるかもしれません。

”これからのサービス”となれる様、もっともっと色々と考えてみないとですな。

 

挑戦を続けましょう

旅館って、どこか「今までのまま」が美化されすぎている様な気がしています。

  • 昔ながらのサービスで
  • 昔ながらの設備で
  • 高齢の中居さん
  • 全国どこに行っても同じ様な料理

「それが旅館だ」と言ってしまえばそこまでで、「もっともっと変われる」と思ったらそれ以上に。

”現状維持は衰退”というのは本当で。

まだまだ挑戦は続けます!

「これからの旅館」になれるように。