旅館に、もっと熱を。Staff Blog

スタッフが綴る富嶽はなぶさをお楽しみください

天空の鹿ローストの焼き加減について

食べる人の為の料理

今日から3連休の始まり。沢山のお客様にご予約をいただき、本日はほぼ満室の稼働。心からありがとうございます。

お正月休みが終わって、今週はまったりな営業が続いていました。やっぱり忙しいのが一番ですね。

当館・富嶽はなぶさのスタンダードコースは「伊豆会席」です。「伊豆の味覚をふんだんに味わってもらいたい」と思い、考案した伊豆会席プラン。大変ご好評いただいております。

  • 天城の「天空の鹿」
  • 狩野川の
  • 天城産本わさび
  • 韮山トマト
  • 駿河湾の地魚
  • A5和牛静岡そだち

などなど、静岡全開の内容でお届けしたおります。

凄く色々考えたプランで、本山葵なら、ただ刺身に添えるのではなく「伊豆まぶし」という”ひつまぶし”の様に3回楽しめる食事にしたり、

はなぶさ旅館に来たら食べてもらいたい一品。山葵ご飯”伊豆まぶし”

鮎なら、”焼き魚”ではなく敢えて新鮮だから出来る「刺身」で提供したり、

鮎のお刺身が美味しいのはご存知?はなぶさ旅館名物”鮎の姿造り”は超絶オススメ!

伊豆長岡では、当館が唯一仕入れている「天空の鹿」を使ったり、

天城産”天空の鹿”のご提供を開始!

料理人の想いを込めた会席料理です。

ご宿泊のお客様で、「天空の鹿ロースト」を全くお召し上がりになららいお客様がおりました。

接待係のスタッフが「どうされました?」と伺うと、「生っぽいお肉が苦手で・・・」との事。すぐに調理場にロースト肉を持ってきて、しっかりと焼き上げて再度ご提供させていただきました。

僕自らお客様にお持ちしたのですが、とびきりの笑顔で「ありがとうございます!これで食べれるね」と。

レアのお肉が苦手でしたら、すぐにスタッフにお申し付けください。しっかりと焼き直してご提供させていただきます。

僕ら料理人は、料理へのこだわりは当然あります。天空の鹿ロースト肉も、一度周りを焼いてから、オーブンに入れて焼いては休ませを繰り返してベストな状態で出しております。

でも、食べるのはお客様。そこに料理人の”エゴ”は必要ない。というのが僕の考え方。

「この焼き方がベストなんだから!」なんて要らないんです。しっかり焼いた方がお好みなら、しっかり焼くのが料理人の役目。

ですので、「もっと焼いてほしい」とお気軽にお伝えください。お客様の一番の「ベスト」な状態でご提供できればと。

だって、食べるのは僕ら料理人ではなく「お客様」だから。