2022年2月から、新しいスタイルでお客様をお迎えいたします。

1. SDGsに配慮した上質なアメニティに変更（ここが一番大きな部分）
2. チェックイン時のウェルカムドリンクサービス
3. ラウンジでのフリードリンクサービス
4. シーツ・タオルなどリネン関係の変更
5. スタッフ制服を一新し、上質なサービス提供
6. お部屋入れのお菓子などこだわりの内容に変更

などを予定しております。

今の我々の大きな課題は、設備・アメニティの向上です。

設備面では、これから色々と改修・改装も予定しておりますが、今回のリニューアルはアメニティなどソフトの部分。

とにかく

• 「アメニティが残念」
• 「コットンが欲しい」
• 「ボディタオルが欲しい」
• 「紅茶が飲めると良い」

などのご不満を解消していきたい。

ただ、現在の販売価格ではソフト部分を良くしていくのは絶対に不可能で。

• 人件費を減らしてサービスを低下させるのか
• 食材原価を減らして料理の質を下げるのか
• 利益がほとんど出なくなっても今までのお値段で提供するのか
• 宿泊料金を値上げして上質な内容にするのか

色々と検討して、2月からの宿泊料金の値上げをすることにしました。

宿泊料金を値上げして「自分たちの提供したいもの」「お客様に喜んでいただけるスタイル」を具現化しようと。

リニューアルや値上げについては、以下のブログにこれからの旅館への考え方なども記してありますのでご覧ください。

公式ブログ→（2月からの宿泊費を値上げへ。より良い価値を提供するために）

スタッフ制服もチェンジ

2月のリニューアルに向けて色々と準備をしております。

2月から変更するアメニティを絶賛選定中でございやす。
今日はアメニティBOXのサンプルが届きまして歯ブラシやらボディタオルやら入れて大きさを確かめております。
実際に置いて感じを見てみたりも。

ようやく自信を持って提供出来る内容に仕上がりそうでワクワクしとります。
お楽しみにどうぞ！ pic.twitter.com/F1pB3OC24N

— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) November 17, 2021

アメニティはもちろん、お部屋の金庫やハンガーなども変更する予定です。

チェックインオペレーション変更やウェルカムドリンク提供など、スタッフにとっても大きな変更が。

現在、スタッフの制服も新たに新調しようと動いております。サンプルを取り寄せて、スタッフに試着をしてもらい、感想を聞く。

今回の制服チェンジで決めていることは、「セクションによって違う制服にしない」という部分。

• フロントはこの制服
• 接待スタッフはこの制服
• 内務スタッフはこれ
• マネージャーはこれ

など、部署によって違う制服を着るのは辞めます。

「新しい働き方を」

僕は、「旅館の働き方を改革していきたい」と強く思っております。

• 長時間労働
• 低賃金
• 中抜けシフト
• スタッフの高齢化
• 進まないデジタル化

などなど、旧態依然な働き方が蔓延している旅館業界。

働いている人もハードワークでどんどん疲弊している。そんな現状を見て若いスタッフは別の業界へ、という悪循環。

「未来に向けて旅館の働き方をどんどん改善していきたい」と強く思っています。

その上で、これからの旅館スタッフに求められるものは”マルチタスクな働き方”であると。

旅館の働き方は「各部署での仕事」に分かれていて、

• チェックイン業務をする人
• お料理を盛り付ける人
• ドリンクを作る人
• お料理を提供する人
• お見送りする人
• 器を洗う人
• 予約を受ける人

など、仕事によって担当する人がバラバラ。つまり、「この人がいないといけない」という場面が多すぎるのです。

ですので、ご予約が1組しかない時も、フロントスタッフ・接待スタッフ・調理スタッフ・内務スタッフ・清掃スタッフ・洗い場スタッフなどが出勤してきます。

2名しかお客様がいないのにスタッフが6人いる、なんてケースは日常的にあります。ここに大きな問題点があると思っていて、先ずはこの「セクショナリズム」を破壊する必要があるなと。

一人一人の生産性を上げ、出来る仕事を増やしていくのは、旧態依然の旅館には必ず求められる問題であります。

だから、今回の制服リニューアルはセクション別での制服を廃止するとともに、「新しい働き方に進んでいく」という意味も込めたいなと。

リニューアルするのはお客様に対してだけではなく、スタッフに対しても。古い旅館像を脱ぎ捨てて欲しいのです。

リニューアルをお楽しみに

2月に向けて本当に色々なものを取捨選択しております。

バタバタで大変でございますが、非常に楽しい忙しさ。やりたい事を具現化出来る喜びが大きいです。

ただ、今までご来館いただいていたお客様からすると、リニューアルすることに対する「値上げ」は非常にセンシティブな問題であるかと。

旅行価格が上がることによって、足が遠のいてしまうかもしれません。

ですが、今までと何も変わらないまま値上げはしません。必ず、今まで以上の価値を提供させていただきます。

「変わっちゃった」ではなく「変わってよかった」と言っていただけるように、日々努力とアップデートをし続けます。

不義理は致しません。引き続き愛していただける旅館を運営していきます。

お客様にとっても、リニューアルを楽しんでいただけたら嬉しいです。

（富嶽はなぶさのご予約はこちらから）

2月のリニューアルに向けて制服サンプルもガンガン取り寄せております。
“新しいスタイルを提供する”というのはお客様だけではなくてスタッフにも。「新たなスタイルで働いて欲しい」という気持ちも込めて。

中抜けシフト
長時間労働
ハードワーク
低賃金
旅館らしさ

そんなもん脱ぎ捨てよう！ pic.twitter.com/V0vkgFWeVW

— 「はな」富嶽はなぶさ/伊豆長岡温泉 三代目 花房光宏 (@hanabusamitsu) November 26, 2021